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| ANIME REVIEW LETTERS タイトル・サブタイトル・放送日時 |
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| しにがにのバラッド。 | |
| しにがにのバラッド。 #01/2006-03-03 <きみのこえ> |
放課後。公太と麻衣は、一緒に帰る。 その帰り道、捨て猫が鳴いていた。 近づく麻衣。 ベンチの下から段ボールを引っ張り出す。 「おいで・・・ かわいい」 さっさと行こうとする公太に、「この子が、助けてって言っているから
私は助けたいの・・・」 その言葉に、公太も折れる。 家では飼えないので、一緒に神社で飼う事にした。 「でも、お前は、あんまり猫に触るなよ」と公太が麻衣に言う。 その時、麻衣の耳に鈴の音が聞こえた。 「前から、時々、聞こえるの・・・」「そんあの、気のせいだろ」と公太。 翌日から、2人で神社で猫の世話。 「ブルーがいい・・・ この子の名前。 青くて透き通っているから。 もう、しっかりしてよ、公太はお父さんなんだから。 私が、お母さん。 で、ブルーが、私たちの子供。。。みたいなものでしょ?」 公太は、猫の飼い方の本を読んでいる。 そんな姿に、最近つきあい悪くなったな 学校の友達に、言われてしまう。 それを、心配する麻衣だったが、神社の境内で、喘息の発作が起きる。 あわてて、公太に吸引器を渡され、落ち着く。 「ごめんね・・・」「なんで、謝るんだよ」「ごめん・・・」 帰ろうとすると、麻衣が公太の手を握った。 恥ずかしがる公太に「あとちょっとだけ・・・」と寄り添う麻衣。 その時、また、鈴の音が鳴った。 それは、公太にも聞こえた。 次の日、麻衣は検査のために病院に行く。 かわりに、公太が一人でブルーの世話。 神社に行ってみると、ブルーの姿が見えないが、境内の下から、鳴き声が聞こえて、ホッとする公太。 今度は、逆に、公太がブルーの世話が出来ない日。 麻衣が一人で神社に向かう。 しばらくして、雨が降り出した。 麻衣がまた、苦しく咳き込みだした。 ブルーに自分のハンカチを掛け、「おかあさん、もう行かなくちゃ・・・」といって、お別れをする。 咳が止まらない麻衣。 そんなとき、公太の家に麻衣の母親から電話が入る。 麻衣がまだ帰っていないという。 それを聞いて、公太が神社に向かう。 ブルーに麻衣のハンカチを見る。 そして、近くで救急車のサイレンを聞きつけ、そこに到着すると、また鈴の音が聞こえた。 翌日、まだ雨は降り続き、教室の麻衣の机の上には、花瓶が置いてあった。 放課後、ブルーのいる神社に行く公太。 抱きかかえ、猫を最初にいた公園のベンチに戻す。 「お前が悪いんだ。 お前がいたから・・・ 俺は、俺は、、、」 すると、鈴の音とともに、公太に話しかける声が聞こえた。 「君は悪くないと言いたいわけ?」 振り返ると、白い服に大きな鎌を持った少女と翼の生えた猫がいた。 「お化け?」 少女の名前は、モモ。 死神A-100100号。 「死神って・・・」「死を与える者よ。言い換えれば、命を奪う者」 そして、ブルーをみると、「いいんでしょ? この子の命を奪っても・・・」 鎌を振りかざすもも。 「殺しちゃうからね・・・」 振り下ろそうとすると、公太が猫を庇った。 「今の気持ち、忘れちゃダメだよ・・・ 麻衣ちゃんのためにもね。」と、モモが言う。 麻衣には、心残りがあって、離れられなくなっていた。 それは、公太とブルーの事だ と告げる。 ひとりじゃ、ブルーの世話は出来ないと言う公太に、「出来るよ・・・ その子は私。 その子を強く育てられれば、私も強くなれると思っていた。 でも、後悔してないよ。 ブルーに出会えたこと、公太と一緒にいられたこと。。。 私はもう、いないけど、ブルーの事、お願い。 もう、行かなきゃ・・・」そう言って、麻衣は消えていった。 「頑張ってね。。。 おとうさん」そしてモモも消えた。 空の上、モモが泣いている。 「死んだ人は、泣けないから、私が替わりに泣いてあげるの・・・」 |
| しにがにのバラッド。 #02/2006-03-10 <さかなのころ> |
夜の学校のプール。 月明かりのもと、水月が一人、プールに浮かんで夜空を見ている。 <夜のプールって水に夜空が映るから、なんか宇宙を泳いでいるみたいだよ・・・>と亡くなった姉の言葉を思い出した時、鈴の音が聞こえた。
びっくりして、起きあがると、目の前にモモが浮かんでいた。 「お前は、いずれ死ぬことになる。だから、精一杯生きないとな」と言い残して、消えた。 突然、今度は、背後からクラスメートの豊花の声が聞こえた。 今さっき、自分が見た光景を説明するが、信じてくれない。 それより、豊花は、「プールにピラニアを放した」とか言い出した。 「マジ?」「・・・マジ」 というわけで、翌日のプールは中止になった。 豊花は水月を理科室び誘う。 2人で、父親の呼び方で盛り上がる。 「なんかさ。。。 藤島って笑うとイケてるんだな・・・」と水月が視線を逸らしていう。 理科室からの帰り道、また鈴の音が聞こえた。 夜の部屋。「調子はどう?」とモモが現れた。 「しにがみ? 死神が見えるってことは、俺、死ぬのか? いつ?」 「もう少し先かな・・・ 君、誰かの替わりに自分が死ねばいいって思っているでしょ? それは違うよ。 だれも誰かの替わりなんて出来ない。 それは運命なんだから。 運命っていうのは、命を運ぶこと。 誰かが代われる運命なんて面白くないでしょ?」 「お前、以前にあったことなかったけ?」と水月が聞く。 「・・・ないでしょ。 じゃ、頑張って・・・」と言って、消えた。「頑張るって、何を・・・」 「昴は、しっかりしてたもんな・・・」と母親に言ってみた。 <ごめん、母さん。 俺も、もうすぐ・・・>と心の中で呟く。 翌日、また豊花と話をする。 豊花曰く、自分は自由に見えるという。 だから、豊花は水月のようになりたいと言った。 「だれも、誰かの替わりにはなれない。」と水月が言ったが豊花には、聞き取れなかったらしい。 続けて、豊花は、夏なんだから水月と一緒にどこかに行きたいと言い始めた。 「もしかして、お前。。。 俺の事、気に入ってるの?」と聞く水月。 「そうなのかも・・・」と赤くなる豊花。 「俺さ、、、 もうすぐ死ぬんだよ・・・」それを聞いた豊花が、怒って出ていってしまった。 「君の死の代償は、あの子の涙?」モモが聞く。 「違う・・・」 「どうして、<俺>じゃだめなの? だから言ったでしょ、がんばれって。 あなたのお姉さんに頼まれたの・・・」 具合が悪いと、保健室でふて寝の水月。 隣のベッドには、豊花もさぼって寝ていた。 「それでも、やっぱり水月の事が好き・・・」そう言って、豊花は出ていった。 その日の夜、水月は、また、夜のプールに忍び込む。 でも、長く潜りすぎて、呼吸が続かなくなった所を、なんとか豊花に助けられる。 「水月が死んじゃうと思ったら、どうしても、助けなきゃって思った・・・」と涙ぐむ豊花。 それを聞いた水月に 生きる という事に対しての希望のようなものが見えてきた。 その様子を遠くから見ているモモ。 「アイツ、変わるかな?」 「あなたは、死ぬことになるって、その子は言ったの? いつ死ぬって?」 「さぁ・・・」 「じゃぁ、一緒じゃん、 私もいつか死ぬわけだし」 「いつかは死ぬって分かっていても、みんな生きていくんだな。。。 命を運んで生きていく。」 <君のお姉さんの命を運んでいくね。。。> 水月は以前にモモにあったことのある記憶を思い出した。 そして、豊花にも、鈴の音が聞こえた。 「今の音・・・」「死神だよ。 俺、大丈夫だから・・・」 「死ぬ予定のないヤツの所に現れて、お節介なんだから・・・」と連れの黒猫ダニエルが、皮肉っぽくモモに言う。 「それが、私だから・・・」モモの目には涙が浮かんでいる。 次のプールの日、豊花が水着を着て来た。「私も泳ぎたくなったから・・・」 水着の胸元から見える胸に大きく手術痕が見えるが、優しく微笑む水月。 |
| しにがみのバラッド。 #03/2006-03-17 <ひかりのかなた。> |
「ねぇダニエル。 きっと偶然なんて無いのかもね・・・ 出会う人全てが主人公が導いていくの。RPGみたいに・・・ 私たちも参加してみない?」とモモが相棒のダニエルに話しかける。 カンタロウは、死んだ祖父の遺品を、母と整理している。 RPGが好きだった祖父の部屋はゲームであふれかえっている。 そんな中、古いダンドールに、古い学生服と、手紙があった。 <我が悪友、カンタロウへ。 最期に爺ちゃんとゲームをしようか。 ロープレの主人公になってお前は旅に出る・・・> 手紙の他に地図も入っていた。 翌日、学校で同級生のトマトに呼び止められ、夏休み中の補習をサボることを問いつめられる。 受験を控えている中学3年というのに、爺ちゃんとのロールプレイゲームのために、サボる。 「おれ、どうしても爺ちゃんとの約束を果たしたんだ!」 その決意を察して、トマトが「じゃ、私も行く」と言い出した。 カンタロウは、爺ちゃんとPS2で遊んだ事を思い出した。 そんなとき、良くトマトの話もした。 そのトマトが、今、電車で隣に座って、一緒にサボってRPGしている。 その時、鈴の音が聞こえたような気がした。 近くの席に、赤い髪の少女と少年が座っていた。 「爺ちゃんは、何でそんなにゲームが好きなわけ?」と聞いたことがあった。 「なんか、ワクワクするだろ? 次はどこに行くのか? 誰と会うのか? 最後にはどこに行き着くのか? それは、最後までやり遂げたものだけが分かる・・・」 カンタロウとトマトの乗った電車が20分の停車。 電車の中で、お弁当を食べる。 「トマト。 グッジョブ。」 車窓を開けると、そこには海が広がっていた。 「ねぇカンタ。ちょっと行ってみない? 海に。」 海を眺めてトマトが、「あーあ、夏終わっちゃったね。 水着買ったのに・・・」 ウミネコが飛んでいる。 「飛べないから歩いていく」爺ちゃんの言葉だ。 防波堤の上に乗り上がると、下にさっき見た少年と少女がいた。 電車やバスを乗り継いで、爺ちゃんの故郷に着いたのは、夕方になった頃。 カンタロウは野宿するつもりで来たが、トマトがどうするのか気になってきた。 「私、少しはお金あるよ。 どこに行くにもお金は必要よ。」 「ってか、この村に宿なんてあるのか?」 要領よくトマトが「私たちは兄弟だ」とか説明をして、宿を見つけることが出来た。 「あ・・・ いま、鈴の音が。。。 死神さんじゃ・・・ それが偉く別嬪さんでなぁ。。。 白くてちっちゃくて・・・ ゲームは、そろそろ終わりじゃな」 爺ちゃんが死ぬちょっと前に言っていた言葉だ。 傍らでPSPをやっていたカンタロウに言った。 そんなことを思い出してしまって、なかなか眠れないカンタロウ。 爺ちゃんが見た死神のことをトマトに話す。 「私、引っ越すんだ・・・ ずっと遠いところ。 もう、会えなくなると思う。 お父さんとお母さんの大人の都合・・・」と突然、トマトが言い出した。 起きあがって衝立代わりのテーブルの向こうで寝ているトマトの話を聞くカンタロウ。 自分は、しっかりしているんじゃなくって、しっかりしないといけなかった。 ホントは、私だって甘えたかった と本音をいうトマト。 「じゃぁ、甘えろよ。 よし、とりあえず俺とかね。」というカンタロウ。 「じゃ、ちょっとだけ甘えちゃおうかな・・・・ とりあえず、そっちの布団で寝てもいい?」 焦るカンタロウ。 クスっと笑って、今度はトマトが起きあがった。 そして、今度は、カンタロウが布団に寝転がって、爺ちゃんの話を始める。 爺ちゃんが幼かった頃、夕日のような髪の赤い女の子とずっと仲良くしようと約束したのに、離ればなれになってしまった。 その時の思い出が、この村に埋まっているハズ・・・ 翌朝から、宝探しの始まり。 大雑把な地図で、なかなか見つからない。 「あーあ。。。 ゲームオーバーかなぁ・・・」とカンタロウが呟く。 すると、また、鈴の音が聞こえた。 視線の先には、昨日電車の中で見かけた少年少女。 少女のほうは真っ赤な髪の毛をしている。 走り出す2人。 その後を追うカンタロウとトマト。 「子供の頃の、爺ちゃん?」 行き着いた先には、地図によく似た大木。 その根元を掘ってみると、缶が出てきた。 空けてみると、ビー玉。 「あ・・ 見えた。 カンタロウと私がね・・・・ ないしょ」とトマトがビー玉を覗きながら言った。 そして、缶の底には、「カンタロウへ」と書かれた紙があった。 「さっきは無かったよね?」 取り出して見てみると、 <次はおまえのたからものを みつけるんだ 康太郎より> と書かれている。 「会いに行くよ。 どんなに離れたって会いに行く」と言うカンタロウに、頷くトマト。 「ぼく、いつまでこの格好していればいいの?」と少年が少女に聞く。 「もういいよ。ダニエル。」 結局、あの少年少女は、モモとダニエルだった。 「なんかモモさぁ、、、楽しんでなかった?」 「だって、これって、ゲームでしょ?」とモモが笑う。 |
| しにがみのバラッド。 #04/2006-03-24 <あきのまほう。> |
秋の日の朝。 千秋がフレンチトーストを作っている。 なかなか起きてこない父親と弟・冬樹を起こしに2階に行っている間に、トーストが黒こげになってしまった。
父親は出張のため、祖母が来るという。 しかし、「おばあちゃんは、すぐに泣くんだもん。 お母さんの話して、、、 冬樹も泣き出すし・・・」と玄関で千秋が言う。 「分かった。 明後日には帰ってくるから。 でも、何かあったら、おばあちゃんに連絡するんだぞ。」そう言って、出かけていった。 教室で、千秋が買い物のリストをメモ書きしている。 それを覗き込んきたクラスメイトの中山くん。 「トイレットペーパーなら、スーパーより、駅前のドラッグストアのほうが安いよ。」と言ってきた。 千秋は、ちょっと中山くんに気があるらしい。 家に帰って、洗濯をしていると、冬樹がやってきて、「しにがみって何? 何する人?」と聞いてきた。 「ゲーム? マンガ?」 「違うよ。 ぼくの部屋に遊びに来たの。」と冬樹が言った。 夕食の時、見た死神の話をする冬樹。 「ぼくも死神さんみたいに、髪を白くしたいな。 曲がった大きな鎌を持っているの。 チリンって鈴の音がしたら、黒い猫が出てきた。」 その話を聞いた、千秋は、病床での母の話を思い出した。 <死神って、もっと怖い悪魔みたいなものだと思ってた。 でも違った。 お母さんの所に来たのはねぇ、とってもかわいらしい女の子だった。 髪の毛が白くて、黒い猫を連れてた。 千秋、大変だけど、冬樹のこと、お願いね・・・> 夜、冬樹を寝かしつける千秋。 しばらくして、心配になって、冬樹の部屋にもう一度行ってみる。 「おねえちゃん、ここで寝るから」と冬樹のベッドに潜り込む。 翌朝、再びフレンチトースト。 「あんまり焼けてない・・・ お母さんのフレンチトーストのほうが良かった・・・」と冬樹。 「ごめんね、コーンフレークにしようか。」 途中まで、一緒に学校に行く。 別れ際、冬樹に道路に飛び出したりしないようにと注意する千秋。 学校へ向かう冬樹の後ろ姿を見つめる。 学校の教室で、ボーっとしてる千秋を心配する友人。 結局、早退してしまった。 散りかけた木を眺めていたら、母親が死んだときのことを思い出してしまい、辛くなってきたと時、後ろから方をポンっと叩いてくる人が居た。 中山くんが気を利かせて、家まで送っていくと言う。 しかし、一人で帰れるから、 といって、一人で歩き出した千秋。 ベッドの上で横になりフゥとため息をつく。 すると、鈴の音が聞こえたような気がした。 急いで、一階に駆け下りると、 白い髪の少女が冬樹の近くに立っていた。 「だれ?」「昨日話した、しにがみさんだよ。」 死髪に近づき「ちょっと。何しているのよ。勝手に人の家に入って!」と千秋。 すると、黒猫が「なんだよ! 子守してやってたのに」と言ってきた。 死神は、死神免許証を見せて、自分が本当の死神であることを示した。 「死神? ちょっと、冬樹まで連れて行かないでよ。 そしたら、私、大丈夫じゃなくなっちゃう。。。」と千秋。 「その子を連れに来たわけじゃないよ・・・」とモモ。 「じゃ、私・・・ 風邪じゃなくって。。。 もっと重い・・・」 「ただの風邪だと思うな」とモモ。 「だから、子守していただけだって言ってるだろ」とダニエル。 ちょっと落ち着いた千秋が改めてモモに聞く。 「死神って、いつもこうして家庭訪問しているわけ?」「運んだ魂の想いが残っている場合はね・・・」と答えるモモ。 「お母さんの?・・・」そういうと、千秋がうとうとと眠りにつく。 夜になって目が覚める千秋。 「ねぇ。 お母さんが、思いを残していたのは、むしろ千秋ちゃんのほうだよ。 秋は、何もかもが急に色づいていくね。 でも、千秋ちゃんは、そんなに急がなくてもいいんじゃないのかな。。。 お母さんもそう言うと思うよ・・・」 すると、千秋の目の前にエプロンをした母親の姿が見えた。 近づくと、「ねぇ、千秋。 教えてあげる。 おいしいフレンチトーストの作り方。」 隠し味は、バニラエッセンス。 「おいしくなる魔法よ。」 「千秋、そんなに急いでお母さんになる必要はないのよ。 無理しなくても大丈夫。」と髪を撫でる母。 頷く千秋。 翌朝、フレンチトースト。 「おいしそう!」と喜ぶ冬樹。 玄関を出ると、中山くんが待っていた。 「風邪の具合、どうかと思って・・・」 「え? 大丈夫。 心配してくれてありがとう。 昨日も、送ってくれるって言ってくれて、ありがとう」とちょっとうれしそうな千秋。 一緒に学校へ行こうと手を差し伸べる中山くん。 |
| しにがみのバラッド。 #05/2006-03-31 <ほたるのひかり。> |
夜の学校。 おばけが出るという噂でみんなが学校に集まってきた。 「....来ないで。 こっちに来たら、一生呪ってやるから」 白いシーツを被ったエコが驚かすと、みんな逃げていった。
エコも帰ろうと、金網の切れ目を潜ろうとすると、引っかかってしまった。 そこへ、猫を連れた少年が現れた。 「あの、、、お願いがあるんだけど・・・ 引っかかって出れなくなったの」「はぁ? バカじゃねーの?」 その時、物音に気づいた警備員が近づいてきた。 ギリギリ、物陰に隠れる2人。 どさくさに紛れてエコの胸を触っている少年。 「ちょっと、どこ触ってるのよ?」「触るほど、ねーだろ」「ど失礼ね」と言って叩く。 「あんた中学生? それにしては、全然ない・・・」それでまた叩く。 「なんだよ、クマパンのくせに。」それを聞いて、ハッとするエコ。 「何で知ってるの? 見たの?」「見たくねぇけど、見えたんだよ。」 ちょっと言い過ぎたかと謝る少年。 「私、パンツ見られて凹んでる訳じゃないけど・・・ 私、宮崎エコってゆーの」「俺は、瀬戸コータ。 こっちはブルー。」 エコが帰ろうと、片付けをしてると、コータの友達が心配して戻ってきた。 コータは、所謂"見える"人らしく、その時も、フェンスの上にいるモモを見ていた。 「ここで何してるんだよ?」「ここに想いを残している人がいるから・・・」そう言って、モモは消えた。 翌日、弓道少女エコが矢を射るが、的が定まらない。 「・・・もう、どうしよう」 学校の帰り、エコは、自分の姉の事を思い出していた。 夜、母親が蛍を見に行こうとエコを誘った。 「お姉ちゃんが言ってた。 蛍の数だけ、誰かの幸せがあるんだって・・・」 その時、コータの友人が声をかけてきた。 「コータのヤツ、何か見てたようで・・・ ホントに見たそうなんですよ、女の子の霊。 死神も見たって言ってた。」 死神と聞いて、驚くエコだったが、コータに会わせてくれと頼んだ。 コータの所に連れて行くと、「あ。クマパン・・・」「エコ! ちょっと話してもいいかな?」 渋々、話に付き合うコータ。 「コータくん、幽霊が見えるってほんとう?」「見えるよ」「・・・一緒に手伝ってくれない? もう一度、小学校に行ってくれない?」 エコは、学校に出ると言われている幽霊の正体を突き止めたかった。 しかし、コータに「ヤダ」と言われてしまう。 また叩くエコ 「このバカ、チビ、ガキぃ」「うっさい、クマパン、まな板!!」 夜の学校、エコがまた金網を潜ろうとすると、引っかかった。 そこへ、「だっせぇなぁ・・・」とコータが来た。 「また、見えてるぞ、クマパン・・・」 コータの誘導で、校舎内に忍び込む。 しばらく歩くと、コータが突然立ち止まった。 「何も感じないけどなぁ・・・」 その時、警備員が巡回に来た。 あわてて、教室の教壇の下に潜り込む2人。 「今のは、マジ、やばかったなぁ・・・」 様子を見るため、しばらく教室に居ることにした。 「私。。。 おねぇちゃんに言えなかったことがあって・・・ それ以来、笑えなくなった」エコが姉にこだわる理由を話しはじめた。 エコは何でも出来る姉に嫉妬していた。 <おねぇちゃんなんて大嫌い。 私の前から居なくなっちゃえばいい・・・>そう言ってしまった日に、姉は事故に遭ってしまった。 「それ、分かる気がする・・・」とコータ。 しばらくして、教室から出ていく。 帰りの廊下、「・・・何か居る・・・」エコが振り向くと、蛍が飛んでいた。 蛍に導かれて、行き着いた先が、姉が担任していた教室。 中に入ってみると、姉の姿が見えた。 「おねぇちゃん・・・」 駆け寄るエコ。 「ごめんね、あんな事言って。 私、自分が嫌い。 でも、おねぇちゃんを好きな私は好き。 ホントだよ。」 教室が、いっぱいの蛍で満たされる。 「ありがとう、エコ」そう囁くと、消えてしまった。 |
| しにがみのバラッド。 #06/2006-04-07 <こころのたび。> |
「あれ? ここどこ?・・・ そうだ、学校、行かなきゃ・・・」 教室に向かうが、なんか雰囲気がおかしいと感じる。
お昼、食券を買おうとするが、ボタンが押せない事に気づく。 「なんで? いいよ。なんかお腹空いてないし・・・」 昼休み。 音楽室からピアノの音が聞こえてくる。 音楽室に入っても、あこがれの松本先輩は、サクラに気づかず出ていてしまう。 あの日、松本先輩がキスをしているのを見てしまった。その帰り道、歩道橋の上、下の道路を身を乗り出して、落ちてしまっていたことに気づいた。 あわてて、落ちた歩道橋に戻ってみると、モモがいた。 「おかえり」と言う。 「あれ?私、死んじゃったの?」 「大丈夫、死んだ人の魂は、私が運んでいくから・・・」 「私、逝くしかないの?」と聞くサクラに頷くモモとダニエル。 逝く前に、もう一度自分が住んでいた街が見たいと言うサクラ。 「あれは・・・私の家。」 部屋の中を覗いてみると、母親がいる。 「お母さん、私が死んだのに。笑ってる?」とサクラ。 そこへ、妹のアヤメが帰ってきた。 自分が死んだのに、みんな普通にしている事を知って元気がない。 「私の居場所は、この世には無いのかな・・・」 その様子を見ていたモモが、サクラが元気になれる所に行こうという。 行き先は松本先輩の家。 先輩がピアノを弾いていた。 「やっぱり、これで良かったのかも・・・ そろそろ行くよ。 私の今までなんて、ぜんぜん大したこと無かったんだね・・・」 「普通は、そう気づいてから飛び降りることが多いんだけど、珍しいね」とモモ。 もう一度、家に行ってみる。 夕食はカツ丼だった。 サクラの席には、サクラの分のカツ丼が置いてあった。 「こうしていると、サクラに何もなかったかのように帰ってくるような気がして・・・」と母。 そして、サクラの家に松本先輩が、録音したCDを届けてくれた。 「。。。ちゃんと覚えていてくれたんだね、私の約束。」 学校では、みんなが自分のために千羽鶴を折ってくれていた。 「死にたくない。 生きていたいよ。 私なんて、全然大したこと無いけど。。。 情けないけど、でも、生きていたい!」とモモに言う。 「じゃぁ、そうすれば。」 「良いの? 生き返ることが出来るの?」 「ってゆーか、おまえはさぁ・・・」 「まだ、死んでないの」 病院に行ってみると、生きていた。 軽い打撲だけ。 「さぁ、戻って」とモモ。 「お別れだね。 いつかきっと、モモに会うときが来るんだよね。 それまで、さよなら。」 「もう、死にたいなんて思わないでね」 気づくと、耳元でさっきのCDを聞かせてくれている母親がいた。 「・・・おかあさん。 私、夢を見てた。。。」 退院して、学校へ行くと、廊下で松本先輩とすれ違った。 窓の外には雪が降っている。 「私が運ぶ魂には、命ある限り、精一杯生きてほしいから・・・」 完 |
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