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| ANIME REVIEW LETTERS タイトル・サブタイトル・放送日時 |
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| ひぐらしのなく頃に | |
| ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 其の壱/2006-05-05 <ハジマリ> |
昭和58年6月。 一室で一心不乱に斧を振り下ろす男が居た。 返り血で部屋が鮮血に染まっている。 雛見沢に引っ越して1ヶ月。 圭一とレナは、一緒に学校に向かう。 途中で、魅音と出会う。 雛見沢の学校は、全校で1クラスしかない。 レナに勉強を教える圭一。 「ねぇ、圭一くん。あした、予定とかあるかな、かな?」 圭一のために、雛見沢を案内してあげたいというレナと魅音。 「ここは、古手神社ってゆーんだよ」とレナが案内する。 レナが持ってきた特製弁当を広げるとそこへ、沙都子と梨花がやって来た。 夕方になって、解散。 レナが圭一に、「ちょっと、一緒に来て貰っても良いかな、かな?」と行って、圭一をゴミの山、いや、レナにとっては宝の山に連れてきた。 ゴミの山にぴょんぴょん走って消えていった。 それに追いつけない圭一は、寝っ転がっていた。 そこへ、カメラを構えた人が近くにいる事に気づいた。 男は、カメラマンでよく雛見沢にくるらしい。 「あんな所で何をしてるんだい?」とゴミの山で大喜びをしているレナを指して尋ねる。 「さぁ。 昔、殺してバラバラにした死体でも確認してるんじゃないんですか・・・」とテキトーに答える圭一。 それを聞いた、カメラマンの顔が一瞬硬直する。 「・・・いやな事件だったね。 まだ、腕が1本見つかってないんだってね・・・」 それを聞いた圭一の血の気が引いた。 すると、「邪魔して悪かったね」と行って、カメラマンは去っていった。 ゴミの山から戻ってきたレナ。 「掘り出し物は見つかったか?」 「ケンタくん人形があったの! お持ち帰りしたいぃ!! でも、ケンタくん、ゴミの山の下敷きになってるの」とレナ。 弁当のお返しに、あした、掘り出すのを手伝ってあげようと言う圭一。 そして、レナにちょっと聞いてみる。 「昔、ここで何かあったのか?」 「詳しくは知らないけど、ダムの工事があったらしいよ。」とレナ。 「その工事の最中に何かあったのか? 事故とか?」 「知らない」即答だった。 「レナは、1年間前まで、別の場所にいたの。 だから、それ以前のことは良く知らないの・・・ ごめんね」と答える顔は暗かった。 「そっか・・・」 翌日の放課後。 魅音が圭一が無理矢理部活に入れることを満場一致で可決してしまった。 とりあえず、ジジ抜きをやることに。 「罰ゲームは、一位がビリに命令ね!」と魅音。 取り出してきたトランプは、だいぶ使い古された物。 「まさか、この傷で、トランプの中身が分かってるとか?」と圭一が言ってしまった。 すると、部員の圭一を見る目つきが変わった。 「ヒヒヒ・・・ 勝つためにはあらゆる努力をすること」 「上等だぜ!」とカードを整理すると手元に5枚残った。 それを見た魅音が、「3・4・9・J・Q」と言った。 圭一が持っているカードを全部言い当ててしまった。 絶叫する圭一。 「鬼だ。。。」 玉砕の圭一。 最後のあがき、圭一も学習した。 カードに細工を施し、魅音を騙すことに成功。 しかし、ビリは確定。 そして、魅音から圭一に罰ゲームが始まった。 取り出したのは油性マジック。。。 レナはケンタくん人形を掘り出すために、速攻で帰ってしまった。 残された、魅音と圭一(罰ゲームで落書きされた顔)が一緒に帰る。 魅音にも、ダムの事について聞いてみる。 「あのダム、昔、何かあったんだろ?」 「あったよ。 突然ダム作るって言い出して、一方的に立ち退きを迫られた。」 国を相手に反発し、勝ったという。 「暴力沙汰とかにはならなかったのか? 傷害事件とか? 殺人・・・」 一気に魅音の顔が曇る。「無かった」即答だった。 その後、圭一は、レナのもとに向かった。 レナはケンタくん人形と格闘していた。 様子を見に行くと、ゴミ深くに埋もれていた。 「これじゃ、斧とかノコギリがないと取り出せないぞ」と言う圭一。 それを聞いたレナが、ちょっと待ってて と言って走り出した。 圭一はレナが戻って来るまで、近くに転がっていた雑誌を読むことにした。 <ダム建設作業員 リンチ死 バラバラ殺人>の見出し。 昨日のカメラマンの言葉が脳裏をよぎる。 「雛見沢ダムで悪夢の惨劇。 犯人は、被害者を鉈や鶴嘴でめった打ちにして惨殺し、斧で、頭部・両手・両足・胴体の6つに切断。 犯人の一人は未だに逃走中・・・」 その記事を読んで、レナは魅音の、あの即答に嫌な感触を感じた。 「やっぱり・・・ あったんだ・・・」 <あの時、五月蠅いくらいに鳴いていたひぐらしが、今にして思えば、これから始まる全てのことを、俺に教えようとしていたのかも知れない・・・ これから起こる全てのことを。。。> 鉈を握りしめたレナの顔は、穏やかに遠くを見つめていた。 次回予告。 信じられるの? 目に見えることを・・・ 信じられるの? 息づくことを・・・ 信じられるの? 私のことを・・・ 鬼隠し編 其の弐 隠しごと ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 其の弐/2006-05-12 <隠しごと> |
「ほんとうにあったんだ・・・」雑誌に書かれた凄惨な殺人事件の記事をみて凍り付く圭一。 その時、背後に気配を感じた。 振り向くと、鉈を取りに戻ったレナが立っていた。 先端が鍵状に尖った鉈を持っていた。
その姿に驚き絶叫する圭一。 もう遅いから、ケンタくんの掘り出しは、明日にすることになった。 学校に行くと、魅音が祭があることを話し始めた。 使い古した布団や褞袍などを、供養のため川に流す祭だという(綿流し)。 数日後の祭の当日。 夜になると、神事が始まる。 カメラマンの富竹も、カメラを構える。 気がつくと、レナが居ない。 レナを探していると、富竹が見知らぬ女性と話している。 声をかけてみると、その女性は圭一のことを知っているようだった。 圭一は、二人に、ダムの建設について話を聞いてくる事にした。 雛見沢を含む上流の村が全部ダムに沈む計画だった。 その反対活動の過程で、さまざまな汚職事件や裏取引が行われていた。 例のバラバラ殺人事件も起こったのも、綿流しの祭の日だった。 村の老人達は、社の祟りだと噂していたらしい。 「その後、毎年起こる・・・ 綿流しの日に、誰かが死ぬ」 事故死、急死、自殺、撲殺、、、、 そして、5年目の綿流しが今日・・・。 圭一は、自分には関係のないことと、その時は思っていた。 翌日、圭一に話を聞きたいと、訪問者が学校にやってきた。 その男の車の中で、話を聞く。 男は、一枚の写真を取りだした。 そこには、富竹の姿が写っている。 「この男の事が知りたいのだが・・・」「え? これは、富竹さん」 次に別の写真を見せる。 そこには、昨日富竹と一緒にいた女性が写っていた。 「この二人と、いつ会いましたか?」そう聞くと、男はタバコに火を付ける。 「なにか、気になった事とかありませんか? 何でも、話してください。」 「何かあったんですか?」と圭一。 「そこに写っている男性は、昨日、亡くなりました。」「え?」 「綿流しの日に殺された? 前原さんには、その意味が分かりますよね? 24時5分前に発見された。 地面いっぱいに、血と汚物が散乱していた。 凶器は自分の爪。 自分の爪で、首をガリガリと毟り、血管にまで達した。 薬物も疑いましたが、躰には、暴行を受けた形跡があります。 それも、複数による・・・ 死亡推定時刻は、21時〜23時。 女性も行方不明。」 雛見沢の人間は、祟りを信じて止まない。 そこで、最近越してきたばかりの圭一に、是非、捜査の協力をしてほしいと、携帯の番号を渡す。 そして、「決して、園崎さんには言わないでくださいね」と念を押した。 興宮署の大石という刑事だ。 一睡も出来なかった圭一は、教室でウトウトしていると、魅音とレナが、教室の後ろで、なにか話しているのが聞こえた。 「鬼隠し・・・」と言っているように聞こえた。。。 教室で聞いたことのない名前の書かれた札を見つけた。 「このサトシってヤツも転校したのか?」とレナに尋ねる。 しかし、レナは良く知らない、自分と入れ替わりで転校していった、と言った。 その反応に疑念を持つ圭一は、学校の帰り道に、 レナに聞いてみた。 「みんなは、俺に、隠し事とかしてないよな?」 「してないよ。全然。。。」 「うそだろ?」 「圭一くんこそ、レナやみんなに、隠し事とかしてないかな?かな?」振り返ったレナの鋭い視線が、圭一を凝視する。 「してないかな? 嘘や隠し事・・・ してないかな」 「してないよ」 「嘘だ。 圭一くん、昨日、先生に呼ばれて職員室になんか行っていない。 校門の所で、知らないおじさんと話をしてたでしょ?」 それを聞いた圭一は、返す言葉がない。 「だれ? あのおじさん?」 「知らないよ」 「知らないのに、何で用があるの?」 「知らないよ。 レナたちには関係のないことだ」 「嘘だ!」レナが叫ぶ。 そして、圭一に歩み寄り、「圭一くんに隠し事があるように、レナたちにも隠し事があるんだよ・・・」 「あぁ・・・」その形相に固まる圭一。 しかし、次の瞬間、レナの表情がいつものレナに戻った。 「帰ろ。圭一くん」 夜、家に、大石刑事から電話が入る。 大石に鬼隠しを知っているか尋ねてみた。 「この地域の独特の言い回しで、世間的には神隠しって意味です。」 過去にあった事件について話を進める。 事故死した男性の妻は行方不明。 急病死した神主の妻も行方不明。 主婦の撲殺事件も子供が行方不明。 事件の度に、誰かが居なくなる・・・ その行方不明の子供の名前が、悟史・・・ 昼間、教室で見た名札と同じ名前だった。 ハッとする圭一。 すると、圭一の父親が、襖を叩いている。 「おーい。早く開けてくれぇ」 電話を切る圭一。 襖を開けると、父親が紅茶を二人分持ってきていた。 「さっき、レナちゃんが上がっていったから、お茶でもと思って持ってきたんだ・・・」と父親が言った。 それを聞いて、硬直する圭一。 <その時、確かに、レナは来ていた。 そして、俺と大石さんの会話を・・・> 圭一の家の外、レナが圭一の部屋の窓の明かりを見つめている・・・ 次回予告。 あなたに見えるのは偽りの居場所 そこに見えるのは虚ろな眼差し 私に見えるのは繰り返す悲しみ・・・ 鬼隠し編 其の弐 疑心 ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 其の参/2006-05-19 <疑心> |
・・・その時、レナが来ていた。 俺の部屋の前で、大石さんと俺の会話を・・・ 朝になって、顔色の悪い圭一を母親が心配する。 8時10分前、ドアぼチャイムが鳴った。 レナが圭一を迎えに来た。 「・・・熱があるっぽい。 今日、休む」と圭一。 それをレナに伝えに行く母親。 そのまま布団に倒れ込む圭一。 その後、圭一が病院にいくと、村の老人たちが鬼隠しの噂をしていた。 病院からの帰り道、大石の車に呼び止められ、一緒に昼食を取ることになった。 その時、大石が北条さとしの失踪の話を始めた。 その当時、さとしの周辺の交友関係を怪しんで、調査をしていたらしい。 さとしの交友関係=圭一の友人たちのことだ。 1年目の失踪事件の前後には魅音の、2年目には沙都子の、3年目には梨花の周囲で事件が起きている。 4年目のさとしは沙都子の実の兄・・・ 「連続怪死事件の被害者は、全部、あなたたちのお友達グループに繋がるのです。」と大石が言った。 それを聞いた圭一は、「そんなの偶然に決まっているじゃないですか!」とテーブルを叩いた。 動揺を隠せない圭一。 圭一をなだめると、大石はまた話を続けた。 「竜宮さんは、去年まで、茨城に住んでいました。」 「そうですよ! レナは関係ない!」 しかし、大石はレナについての話を続けた。 「竜宮さんは、転校する1ヶ月前に、謹慎処分を受けているのです。」 レナは、学校中のガラスを割って周り、その後、神経科に通院していたという。 そして、その神経科の医師のカルテには、ある単語が頻繁に出ていた。 "お社様" 「夜な夜な、お社様が枕元に立って、自分を見下ろすのだという。 その後、しばらくして、雛見沢に引っ越されたようです・・・ レナさんはよそ者なんかじゃありません。 レナさんの住民票を調べて分かりました。 雛見沢の人間です。」 驚く圭一。 レナは小学校に上がるとき、雛見沢から茨城に引っ越したという。 「じゃぁ。。。 その、最後の被害者の富竹さんは・・・誰と接点があるのですか?」 「全員ですよ。 被害者は、あなたのお友達と常に関係しているのです。」 「・・・なんで、俺に話すんですか?」と大石に尋ねる圭一。 「危ないのは、あなたなんですよ」と大石が答えた。 夜、圭一の家。 寝ていると、レナと魅音が見舞いに来た。 レナが、おみやげのおはぎを持ってきた。 おはぎを受け取ると、レナと魅音の様子が変わった。 「。。。ねぇ、圭ちゃん。 お昼、どこで食べた?」 「外で食べた。。。」 「へぇ、お昼は外食なんだ」 「渋いおじさまと一緒だったようだけれど・・・誰?」 「ひょっとして、この間の人かな?かな?」 驚きのあまり、おはぎの包みを落としてしまった圭一。 「で、何の話をしていたの?」 「何も! お前達のことは話してない」 「ずいぶんと、熱く話していたようだけれど・・・ まぁ、何をしても構わないけど、全部、私たちにはお見通しってこと、忘れないでね。」 「圭一くん、顔色が悪いよ。 私たち、もう、帰ろうよ」 そういうと、落ちていた包みを拾い上げ、圭一に渡し、ドアから離れていった。 しかし、ドアが閉まりきる直前に、動きが止まり、その隙間から、魅音の視線がこっちを見ながら、 「圭ちゃん、あした、学校休んじゃ、ダメだからね・・・」 そう言い残して、ドアが閉まった。 二人が帰った後、もらった包みを開けると、5個おはぎが入っていた。 それぞれに、ABCDEと書いた紙が乗っていた。 「何で、アイツら・・・」と疑問に感じながらも、Aのおはぎを口に入れた。 次の瞬間、口に違和感を感じた圭一は、手に残っているおはぎを見てみると、そこには、縫い針が入っていた。 それに気づくと、壁におはぎを投げつけ、その場に座り込む圭一。 「アイツら、どうしてか知らないけど、俺の命を狙っている・・・」 夜、眠れない圭一は起きあがって、ルーズリーフを取りだし、ペンを取った。 <私、前原圭一は命を狙われています。 なぜ、だれに命を狙われているかは、わかりません。 ただ、唯一分かっていることは、お社様と関わっているということです。> それを部屋の時計の裏に貼り付けて、眠りについた。 翌朝、圭一は、一人で学校に向かった。 その途中、見慣れぬバンとすれ違った。 そして、急発進の音ともに、圭一のほうへ、猛スピードで近づいてきた。 危うく、ひき逃げされるところだった。 教室に辿り着くと、物色し、自分の身を守るためのものを探した。 そして、バットを見つけた。 バットを持っている姿を見て、梨花が近づいてきて理由を聞いた。 身体を鍛えるため、と答えると、 「身体を鍛えることは良いことです。 でも、そのバット、なくさないように気を付けてくださいです・・・」と言って去っていった。 一心不乱にバットの素振りをする圭一。 放課後、圭一は、部活の誘いを断って、先に帰って行った。 すると、後ろからレナが追いかけてきた。 「何か用かよ?」とキレ気味の圭一。 「その・・・圭一くんの事が心配で・・・」と答えるレナ。 「もう、着いてくんなよ!」と怒鳴って、歩き出す。 しかし、レナも同じ方向。 「お前が先に行け! 見えなくなったら、俺も行く! 早く!!」とバットを振りかざす圭一。 「圭一くん・・・ そのバットやめてよ」とレナが怖がっている。 「あの。。。その。。。 聞いて良いかな。 なんで、バットまで同じなの?」 その質問の意味が分からない圭一。 「なんで、そのバットまで、さとしくんと同じなの?」 "さとし"という言葉を聞いたとき、圭一の顔が強ばる。 握っているバットには、<悟史>と名前が書いてあった。 「ちょっと、借りたんだよ。」と圭一。 「そんなことじゃない。 悟史くんの時と、どうして、そんなにまで同じなの?」 「何が・・・同じって・・・」 「悟史くんもね、ある日突然、一人で登校するようになったの。 そしてね、ある日突然、素振りの練習を始めたの。 そしてね、ある日突然、バットを持ち歩くようになったの。 そしてね、ある日突然・・・」そこでレナの言葉が止まった。 レナの手首をつかんでこっちを振り向かせると、レナの冷たい視線が、圭一を見上げた。 「言ったよね。圭一くん。 悟史くんは、転校したの。 圭一くんは、転校しないよね?」 「何をだよ・・・」 「転校・・・」 夜、圭一の母からの電話。 仕事の都合で、東京に居るという。 その晩は、圭一一人で、過ごすことになった。 振り返ると、誰もいない部屋。 圭一は、リビングび移り、電気とテレビを付け、窓に鍵を閉めた。 ドアには、チェーンキーをかける。 そのとき、また、電話が鳴った。 「もしもし・・・」 大石からの電話だった。 圭一は、大石に、自分が命を狙われているらしいことを告げた。 おはぎに入っていた針のこと。 朝、バンに跳ねられそうになった事。 レナが悟史の事について、何か知っているらしい事・・・ レナ曰く、自分も悟史と同じ運命を辿ると、、、 そんなことを大石し話をしていると、ドアのチャイムが鳴った。 誰かが、頻りに、押している。 次回予告。 怖がらないで、明日の向こうを・・・ 傷つけないで、あなたの心を・・・ 謝らないで、昨日の全てを・・・ 鬼隠し編 其の四 <歪> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 其の四/2006-05-26 <歪> |
「その・・・やっぱり俺、命を狙われているようです。。。」と大石刑事に訴える圭一。 その時、ドアの呼び鈴が鳴った。 受話器を置いて、ドアに向かう。 チェーンロックを付けたまま、ドアを開けると、レナがお総菜を持ってきた。 それを何とかして断ろうとする圭一。 しかし、レナは「どうして。。。 どうして嘘を付くのかな?かな?・・・・」と呟くが、 次の瞬間「うそだよ!!!!」と怒鳴る。 「圭一くんの夕御飯、カップラーメンでしょ? それだけじゃダメだよ。 ちゃんと野菜も食べないと。。。」 そう言うと、チェーンをつかんで、ここを開けてよ とレナが言う。 それを見た圭一は、ドアノブを強く引っ張る。 そして、レナの手がドアの隙間に激しく挟み込まれる。 「痛いよ、圭一くん・・・」「帰れ!帰れ!帰れ!」 手がやっと抜けると、ドアが閉まった。 急いで部屋に戻ると、急いで、保留中の受話器を取り、大石と話を始めた。 「今、レナが来たんです。 大石さん、話してください。レナの事。」 大石がレナのことをを話し始めようとすると、落雷で停電になった。 「正直、疑っています・・・ 犯人とかではなくて・・・ お社様の祟りって、本当にあるのでしょうか? 先日お話しした竜宮レナの事件。 そこに被害者が居るんです。 なのに、誰も告発しなかった。。。」と大石が言う。 そんなとき、ふと窓の外に目をやると、雨の中、レナがこっちを見つめて、何かを呟いている。 <ゴメンナサイ・・・ ゴメンナサイ・・・> 圭一は意識がもう、大石の話から飛んでしまっている。 大石が呼びかけても、応えることはなかった。 翌日、圭一は相変わらずバットで素振りをしている。 そこへ、レナが登校してきた。 レナは挨拶もせずに通り過ぎていく。 その後に、魅音がやって来て、おはよう と声をかけたが、相手にしない圭一。 「止めてよ。素振り・・・ 今日で、終わりにしてほしいの。」と訴える魅音。 「良いだろ。だれにも迷惑かけてないんだから。。。 北条悟史。 去年転校したヤツの忘れ物だろ? 不思議だよなぁ。 兄貴は転校したのに、妹は残っている。 去年、鬼隠しにあって消えた。 悟史もやってたんだってな。 これは、お社様の祟りに合う前兆なのか?」と圭一が言う。 それに動揺する魅音。 「それが、悪ふざけなら、止めて! みんな怖がっている。」 「先に言っておく! 俺は悟史の事は聞いてない! 俺だけ仲間はずれか? ダム現場で何かあったのか と聞いたときもそうだ。 あったじゃねーか、バラバラ殺人がよぉ!!」とバットを地面に叩きつける。 俯き「ごめん」と謝る魅音。 「仲間なら、隠しごとは無しだろ? だから、お前らは仲間じゃない! それと、見舞いのおはぎ、美味かったぜ。 血が出るくらいにな・・・ やったのは、どっちだ? 俺は、悟史のようには簡単には消せない。 それと、お前がダム建設の現場監督ととっくみあいのケンカをしていたことも知っているんだぜ。 何も知らないと思うなよ・・・」 授業の開始を告げるベルが鳴った。 教室に向かおうと、魅音の横を通り過ぎる圭一。 「・・・どうして、それを・・・ アイツか。 アイツが教えたんだな。。。 あの時、殺しておけば良かった。 今年で定年だから、見逃してやった恩もわすれやがって・・・ 絶対、殺してやる。 あの爺っ」 怒りで震える魅音。 「あの爺って、、、大石さ・・・」と圭一が言いかけた。 夕方の下校時、後ろからレナの気配を感じて、物陰に隠れる圭一。 レナは手に鉈を持っていた。 「なんで、レナが鉈を・・・」一瞬、目を離すと、レナがすぐ後ろに立っていた。 「圭一くん、みーつけた」 「何の用だよ! 何だよ、その鉈は!!!」と圭一。 すると、レナは高笑いをして、こう言った。 「圭一くん・・・ 悩んでいることがあるんでしょ。 怖いんだよね圭一くん。 悟史くんが転校したときは、すごく後悔したんだよ。 レナが相談に乗ってやれなかったから・・・」 バットを握り直す圭一。 「転校って、鬼隠しの事なんだろ? 悟史を消したのは誰だよ?」 「何を言ってるのか分からないよ・・・」 「じゃ、分かるように言ってやる! 連続怪死事件の犯人は誰だよ?」 「圭一くんは、勘違いしてるよ。 人間だけが犯人かな? 全ては、お社様が決めること。 圭一くんは信じてないの? お社様のこと。」 信じている訳がないと言う圭一に、「居るよ」と答えるレナ。 「圭一くん、誰かに謝られたことない? それも、ずーっと、ずーっと・・・」 圭一の脳裏に、数日前、雨の中、レナがゴメンナサイと言い続けていた事がよぎる。 「レナの所にも、来たんだよ。 お社様。。。 だから、転校して、雛見沢に戻ってきたんだよ・・・ 圭一くんの相談に乗るために・・・ だから話して・・・」そういって、圭一に顔を近づけるレナ。 それを突き飛ばし、走り去る圭一。 仰向けに倒れたレナは、また不吉な高笑いを始めた。 走っても走っても、レナの笑い声が聞こえているよな気がした。 そんなとき、森の茂みから、作業着姿の男が二人出てきて、圭一を捕まえようと、飛びかかってきた。 バットを振り回し威嚇する圭一。 「何か俺に用か?」 しかし、背後にもう一人いた。 気づいて振り返った時には、もう、遅かった。 男が振り下ろした棒が、圭一を直撃する。。。 気が付くと、自分の部屋で寝ていた。 飛び起きると、頭に激痛が走る。 「横になっていた方が、いいと思うな」と枕元にレナが座っていた。 「どうして、ここに・・・」 その時、魅音が来た。 レナ:「監督さんには電話した?」 魅音:「うんしたよ。 最近、圭ちゃん野球にこっていたから、監督、大喜びだったよ」 圭一:「監督って誰だよ!!」と血相を変える圭一。 しかし、その問いに答えることなく、レナと魅音は、高笑いをするばかり。 「そうだ! 監督が来る前に、罰ゲームをしておこうか。」と魅音が言い出した。 「おはぎの宿題。。。 たしか、まだだったよね。」とレナが圭一の背後に回って、脇を押さえた。 「動かないでね・・・ 罰ゲームだから・・・ 圭ちゃん、分かっているでしょ?」と魅音が注射器を取りだした。 圭一は、カメラマンの富竹の怪死を思い出す。 あの時も、薬物の疑いがあると大石が言っていた。。。。 手首を握られ、腕に注射針が近づいてくる。 「やめろーっ!」と叫ぶ。 次の瞬間、バットを振り下ろして、一心不乱に、レナと魅音を殴り続けていた。 血が飛び散り、バットに腕が潰され、変形している。 メッタ打ち。 二人が動かなくなると、圭一は、息づかい荒く、その場に座り込む。 すると、家の外で、車のブレーキ音が聞こえた。 「来たな・・・」 圭一は以前、時計裏に貼り付けた紙取り出し、続きを書き出した。 <レナと魅音は犯人の一味。 他にも大人が4・5人以上。 白いワゴン車を所有。 富竹さんの死は、未知の薬物によるもの・・・ 証拠の注射器はこれです。> そこまで書くと、ドアチャイムがなった。 紙を時計裏に貼り付け、元に戻す。 圭一の目から、涙が溢れ出す。 「どうして、こんなことに・・・」 圭一は、返り血を浴びた姿で、裏口から逃げ出した。 圭一は、公衆電話から大石に電話を入れた。 圭一:「あの。。。大石さんですか?」 大石:「前原さんですか? どうしたのですか?」 電話の向こうの圭一の様子を不穏に感じた大石は、手元にあったメモ用紙に <ヒナミザワ デンワボックス>と書き、部下に見せた。 大石:「今、そこに近場にいる部下を向かわせますから、待っていてください」 圭一:「ダメです。。。 まにあわない・・・」 部下からのメモの戻りには、5分かかると書いてあった。 「遅すぎます!! 駐在所は? 車を回してください!」と部下に命令する大石。 電話越しにでも、圭一の淡い息づかいが聞き取れる。 「今、警官をそこに行かせました。 2〜3分で到着します。 おちついてください。 犯人は誰ですか? 何人ですか?」 圭一:「俺も、最初は、人間が犯人だと思いました。 でも、やっぱり、お社様ってのは、いるんだと思います。 ずーっと付けてくるんですよ。 走っても走っても走っても・・・ 影みたいにピッタリくっついて、少しずつ、俺の背中に躙り寄ってくるんです・・・」 大石:「前原さん、ひょっとして、今、そいつは、前原さんの・・・」 圭一:「後ろに・・・」 大石:「誰が居るんですか?」 圭一:「振り向けるわけが無いじゃないですか」 大石:「怖いのは分かります! でも、教えてほしい! 振り返るだけでいいんです! 前原さんの後ろに誰が居るんです!」と大石が机を叩く。 そのとき、受話器の向こうから、呻くような声と、肉が引きちぎられるような音がメキメキ聞こえてきた。 大石:「前原さん! あなた! のどを轢き掻いたりしてないですよね!!」 電話ボックスのガラスに血が飛び散る。 倒れ込んだ圭一が最期に口を開いて何かを言った「・・・」 その時、部下が大石のおとにかけより、車の準備が出来たことを告げた。 「ごめんなさい、、、か」大石には、圭一の最期の言葉が、そう聞こえた。 昭和58年 6月 大石のデスクには、報告書が置かれていた。 <雛見沢で女子生徒殺人事件が発生。 容疑者は前原圭一。 自宅に女子生徒2名、園崎魅音と竜宮レナを呼び寄せ、金属バットで撲殺。 容疑者は犯行現場か逃走後、警邏中の警察官にデンワボックス内で倒れているのを発見されるも、24時間後に収容先の病院で死亡。 死因は出血性ショック死。 自らの爪で、喉を引き裂き、その結果、出血多量で死に至った模様。 薬物などの使用は認められず。 その後、容疑者の自室から、メモが発見される。 メモはB5の大学ノートを破ったもの2枚で構成される。 部屋の時計の裏に貼り付けられていた。 そのメモは、元はB5のページに書かれたものを、何者かが真ん中の数行を削除するために、破り捨てたのではないかと推測される。 また、時計裏に付いていた大量の粘着テープ跡から、 メモ以外にも、何かが貼り付けられていたのではないかと、考えられる。> タバコを消すと、大石が立ち上がった。 「以下が、メモの内容である・・・」 <私、前原圭一は命を狙われています。 なぜ誰に命を狙われているのかは分かりません。 ただひとつ判る事は、オヤシロさまの祟りと関係があると言うことです。 レナと魅音は犯人の一味。 他にも大人が4〜5人以上。 白いワゴン車を保有。 −−−−−−−−−−−−−−−−欠如部分−−−−−−−−−−−−−−−− どうしてこんあことになったのか私にはわかりません。 これをあなたが読んだなら、その時、私は死んでいるでしょう。 これを読んだあなた。 どうか真相を暴いてください。 それだけが私の望みです。 前原 圭一 > 夕暮れの雛見沢に、ひぐらしが鳴いていた・・・ 次回予告。 見つめてほしい 本当の自分を・・・ 許してほしい 気まぐれなあなたを・・・ 判ってほしい もう一人の私を・・・ ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の壱 <嫉妬> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の壱/2006-06-02 <嫉妬> |
梨花が壁に出刃包丁の枝を突き立て、その刃先に自らの頭部を突き刺していく。 血が飛び散り、刃が脳にまで達するとその場に倒れる。 その様子を、笑いながら魅音が見ている。 朝、「遅刻!」といって飛び起きるが実は日曜日。 圭一が下に降りると、レナと魅音が来ていた。 自転車に乗って、街に向かう。 街の玩具屋で梨花と沙都子と落ち合い、その玩具屋で行われるカルタ大会で、彼らの「部活」が始まった。 優勝者は、負けた人を自由にして良いというルール。 早速、周りのちびっ子を無視して、読み上げられるカルタに飛びつくレナ。 「かぁーいいよぉ。 お持ち帰りぃ!」 他のメンバーもそれぞれの作戦でカードを奪い取っていく。 しかし、「失望したよ。 みんな本気なのに。圭ちゃんだけ、本気じゃないのね」と魅音が言う。 そこで、圭一は、周りにいる後輩二名をトイレに連れ込み、買収作戦に出た。 それぞれ、沙都子萌え・梨花萌えらしく、圭一が優勝できるように協力してくれたら、沙都子と梨花を自由にして良いという条件。 「ふっ・・・ 見てろよ・・・」 それからは、圭一優勢にゲームが進む。 しかし、同数にまで魅音も迫ってきた。 最後の1枚を読み上げようとするが、時間切れ。 魅音はバイトに行くといって、席を立ってしまった。 その後は、それぞれの用事を済ますために、別行動となった。 小腹の空いた圭一は、近くのファミレスに入る。 「いらっしゃいませ」と言って出てきたのは、露出度の高いロリ服の魅音だった。 その姿を見て、一瞬、動揺するが、すぐさま良からぬ事を思いつく圭一。 「ここでは俺は客。 ウェイトレスより上だよなぁ・・・」 魅音に色々と迫るが、最後に一発殴られて、落ち着いた圭一。 「しっかし、良くそう言う格好するなぁ」と圭一が言うと、 「実は、わたし、魅音じゃないんです。 双子の妹の詩音といいます。」と答えた。 驚く圭一。 詩音は魅音から、圭一のことを色々と聞いていたらしく、そのことを知って、納得の圭一。 「わたしも、噂の圭と話せて良かったです。 あ。 お姉と同じ呼び方で良いですよね?」 しかし「何が、妹の詩音です☆ だ。 すっかり化けやがって」と詩音=魅音だと思っている圭一。 数日後の下校時、今日も魅音はバイトらしい。 「やっぱ、ウェイトレスって大変なのか?」と圭一が聞く。 すると、焦った様子で魅音が否定する。 「私は、玩具屋! ウェイトレスやってるのは詩音の方」 「あれ?詩音ってだれかな? 魅ちゃんに妹が居るなんて知らなかった。」とレナ。 魅音は、詩音は興宮の実家に住んでて、あまり仲も良くないから行き来もそれほどない、と言って、その場を誤魔化しているようだった。 そして。逃げるようにバイトに行っていった。 家に辿り着くと、腹減った〜、と玄関先に倒れ込む圭一。 そこへ、詩音がやって来た。 両親不在の圭一に弁当の差し入れを持ってきた。 「美味そうだな! 毒とか入ってないよな? まぁ、そん時はそん時だ!」と厚焼き卵から食べる。 「お! 美味い!!」 翌日の放課後、部活の時間。 梨花は綿流しの巫女の練習のため、先に帰っていった。 圭一は、綿流しの祭のことをここで始めて知った。 神事では、大きな鍬を持って、奉納の舞を踊るらしい。 そのために、杵を使って練習をしている。 「へぇ。見かけより、力持ちなんだな」と感心する圭一。 「人は見かけとは逆が誠かも知れないよ」とレナが言った。 魅音もバイトに行ってしまって、教室には、レナと圭一が残った。 夕方、弁当箱を返しに、ファミレスに向かう圭一。 そこで、不良に取り囲まれてしまった圭一を、詩音が追い払ってくれた。 詩音が一喝すると、周辺にいた人たちが集まってきた。 それに恐れをなした不良グループはその場を立ち去る。 一段落した後で、詩音に弁当箱を返す圭一。 「お弁当?私そんなこと・・・」と言いかけた詩音だったが、その場は、笑顔で弁当箱を受けとる。 「なんかデートみたいですね」と圭一の腕に手を回す詩音。 「本当に、人は見かけに寄らないって言うよな。 だから、もう、双子の妹なんてやめよう、魅音」と圭一が赤くなる。 しかし、近くの玩具屋から、魅音が出てきた。 「ホ・ホントに双子!?」と絶句する圭一。 翌日の教室。 ため息ばかりの圭一。 そんな時、レナが圭一を呼び出す。 「なんか、災難だったみたいね。」「あぁ。ほんとに双子で、弁当作ってきたのが、詩音のフリをしてきた魅音だったとは・・・」と圭一。 「魅ちゃん、昨日までのことは無かったことにするから、圭ちゃんにも無かったことにしてほしい って言ってたよ」とレナが言った。 その様子を陰から伺う魅音の表情は、なぜか物悲しそうだった。 次回予告。 見たいのは闇の中の形・・・ 聞きたいのは戸惑いの足音 知りたいのは本当の居場所 ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の弐 <タカノ> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の弐/2006-06-09 <タカノ> |
魅音には双子の妹・詩音がいた。 綿流しの祭りの準備が始まった。 それの手伝いをする圭一。 すると、詩音が麦茶を持ってきた。 その直後に、今度は魅音も麦茶を持ってやって来た。 そこへカメラマンの富竹と鷹野がやって来た。 そして、大石刑事も下見にやって来た。 「今年は、警察の方々の手を煩わせないようにしたいですわ」と詩音が言う。 それを聞いて、「そうなってもらいたいものですな」と大石が笑う。 「今年は、誰が死んで、誰が消えるんでしょうね?」と詩音が言う。 それに圭一が反応する。 圭一に、その話を始める詩音・富竹・鷹野。 「祟りっていうのを信じる?」 発端は、ダム建設反対運動だった。 その反対同盟の本部があったのがこの神社だった。 雛見沢の守り神であるオヤシロ様を奉る神社に、本部を置くことで必勝を祈願した。 しかし、4年前、現場監督がバラバラ死体で発見された。 その後も、毎年、ダムの関係者が死んでいる。 そして、それらは綿流しの夜に起きている。 鷹野や大石刑事は、人間の仕業だと感じている。 「証拠もあるんです。」と詩音もいう。 一人が死んで、一人は生贄として消える・・・ 「明日は、一体誰が死ぬんでしょうね・・・」 翌日、祭の日。 夜になって、梨花の奉納の舞が始まった。 しかし、圭一を詩音が連れだした。 着いた先の倉の前に、富竹と鷹野がいた。 富竹は、古手家意外の立ち入りを一切禁じている倉のカギを開けようとしていたのだった。 しばらくして、鍵が開いた。 「いよいよね」と言って、鷹野が倉に入る。 「おもしろいと思いません? 入ってみましょうよ。 私も、園崎の人間だから、何が入っているかは、だいたい想像が付くわ」と詩音と圭一を誘う。 入り口では、富竹が見張りをしてくれることになった。 扉を閉め、懐中電灯で照らす。 その先には、雛見沢の守り神が安置してあった。 「ねぇ。綿流しって、どういう意味か知っている? この雛見沢の人間には、半分鬼の血が流れていて、時々鬼の本性を現して、人里に降りては、鬼隠しをしたと伝えられているわわ」と鷹野が話し始めた。 「鬼隠し・・・?」と圭一。 「そして、犠牲者を美味しくいただくために、綿流しの儀式が行われた、と言われているの。」 「圭ちゃん。 腸[わた]って言いません? 内蔵も事を」と詩音が続ける。 「そう、だから梨花ちゃんが持っている鍬も、人間の腹を切り裂くための解剖道具だったのよ。」 「となると、この倉に、どんなものがあるのか、だいたい想像できるようになってきません?」と鷹野と詩音が言う。 壁には確かにさび付いた金属のようなものが吊してあった。 「解剖道具・・・ もっと怖い言い方すれば、調理道具かしらね・・・ 丁重に扱うと、意識を保ったまま、内蔵を取り出すことも可能なんですって・・・ それは、痛い以上に恐怖の体験なんでしょうねぇ ここの綿流しも、そんな感じだったんでしょうかねぇ〜」と鷹野。 しかし、鷹野は、その風習が現在でも続いていると信じて研究をしているらしい。 梨花の演舞が終わり、人が動き出した。 それに気づいた見張りの富竹が、中にいた3人に声をかける。 その後、富竹と鷹野は、沢の方へ行った。 残った詩音と圭一は、境内に戻り、話をしている。 「今夜あったことは、誰にも内緒です。 もし、オヤシロ様の祟りがあるとすれば、私たち4人が最有力候補なんですからね。」と詩音が言った。さらに、続けて「でも、あの音は、なんだったんでしょうね?」と言う。 しかし、圭一は聞こえなかったと答える。 「そんな、、、」と真剣な表情の詩音。 圭一も血の気が引いていった。 そんな圭一の様子を見て、詩音が「冗談ですよ。冗談!」と言って、帰っていってしまった。 一人境内に残された圭一の後ろがら、梨花が飛びついてきた。 魅音やレナ、沙都子も一緒だった。 「ぼくの演舞はちゃんと応援してくれてましたか?」と梨花。 「おぅ。ちゃんと見てたぞ。 失敗しないで良くできたな」と圭一が答えると、 梨花が押し黙ってしまった。 「あんなの失敗に入らない」と魅音が元気づける。 「圭ちゃんは綿流しした? 早く行かないと、終わっちゃうよ」と言って、圭一の腕をつかんで、沢の方に向かう。 その途中、「ねぇ。圭ちゃん、詩音に会わなかった?」と魅音が聞く。 「いや・・・別に」と答える圭一。 翌日、圭一に魅音が声をかけてきた。 「昨日の晩、鷹野さんと富竹さんに出会わなかった?」と魅音が聞く。 「さぁ・・・ どうかな」と答える圭一。 「そう・・・ じゃ、もう一つ質問ね。 昨日の晩、詩音と会ってなかった?」 「それ、昨日も聞かなかった?」「もう一回聞いたら、答えが変わるんじゃないかと思って・・・ じゃ、圭ちゃんは、何にも悪いことはしていないって、みんなに言っておくね」と言って魅音は行ってしまった。 その後、詩音から呼び出される圭一。 図書館に行くと、そこへ大石刑事が近づいてきた。 それに気づいた詩音はバイトがあると言って、帰ってしまった。 残された圭一に大石刑事が、話を始めた。 「ところで、前原さんは、園崎さんのことをどれくらいご存じで? 園崎家は、この辺りを仕切っているヤクザ組織です。 実は、ちょっとお聞きしたいことがありまして・・・ 昨晩、富竹さんと鷹野さんに会っていませんでしたか? それともう一つ、園崎詩音さんとも会っていませんでしたか?」 「会ったような。。。 会わなかったような。。。。」とはっきりしない圭一。 その時、大石刑事の部下が、走り寄ってきて、大石に耳打ちをした。 そして席を立った大石は、帰り際に、「昨日、4人で楽しそうに歩いていましたよね。石段の所で・・・ では、またお会いしましょう」と言った。 夜になって、詩音から電話があった。 昨日、倉から出た後、鷹野と富竹に会っているか? と聞いてきた。 「夕べ、富竹さんと鷹野さんが死んだそうです。 鷹野さんは焼死体。 富竹さんは、自殺のような感じで、喉を掻きむしって・・・」 「ほ、ほんとかよ!!!」 「オヤシロ様の祟りなら、私たちのもその資格があるかもしれない。 でも、おかしくないですか? 今年は、二人が死んで居るんです。」 「そんなことは関係ない」 「オヤシロ様の祟りで死んだのなら、オヤシロ様の怒りを静めるための生贄も二人分必要なんです。 まだ、だれも行方不明になっていません・・・」 それを聞いた圭一は、取り乱す。 受話器越しに怒鳴りつける圭一。 そして、詩音は受話器を置いた。 次回予告。 震えているのはあなたの心・・・ 引き寄せるのは暗闇の影・・・ 凍えるのは偽りの私・・・ ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の参 <嘘> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の参/2006-06-16 <嘘> |
村長が昨日の会合が終了してから、行方が分からなくなってしまった。 これで、5年連続オヤシロ様の祟りが起こったことになる。 そこへ、梨花がやってきた。
「お祭りの晩に、何か悪いこと、しましたか?」と圭一に聞く。 しかし「変なこと聞いて、ごめんなさいです。」と言って走り去る梨花を呼び止める圭一。
すると、「祭具殿に猫が忍び込んだです。 そして、驚いて逃げ出したです。」と話を始めた。 「その猫さんは、そのあとどうなる? たくさんの犬さんが、何をした?と問いつめてくるんだけど・・・」と圭一が聞くと、
「大丈夫です。 猫さんは私が守ってあげるです。 でも、姉猫さんはとっても怒っているです。 妹猫さんに怒っているです。 今日から、部活は無しにしましょう・・・ しばらくの間、姉猫さんをそっとしておいてあげましょう。 圭一、
村長さんを噛んだ犬さんが、姉猫さんに噛みつこうとしたら、知らせてくださいね。」と梨花が答えた。 その夜、たとえ話とはいえ、梨花に全てを話してしまった事を後悔している圭一。 そんなとき、圭一に詩音から電話が入る。 ”私たちは運命共同体” 詩音は昨日、真実を村長に告げていたことを圭一に話した。 その直後に村長は消えてしまった。 「真実を知ったから殺された・・・ 私が話したから殺された・・・」 それを聞いた圭一は、自分も祭具殿の事を梨花に話してしまった事を告げる。 その直後、圭一は梨花に電話を入れた。 しかし、10分以上鳴らしても、誰も出なかった。 そのことに心配した圭一は、レナを呼び出す。 そこへ、魅音もやってきた。 3人で古手神社に向かう。 家には人気がなかった。 鍵かかかっていて入れない。 2階にハシゴで登ろうとする圭一。 その時。魅音の雰囲気が変わった。 「・・・呪われてる。 沙都子は呪われている。」そう言いながら、荒々しい言動を繰り返す魅音。 圭一がその魅音の姿に、恐怖を感じていると、レナが本家に行って鍵を借りて持ってきた。 次の瞬間、魅音は正気に戻った。 鍵を開ける。 電気をつけ2階上がる。 しかし、誰もいなかった。 「村長さんの消えたことと、無関係とは、言い切れないね。」と魅音が冷静な口調で言った。 その後、村の人たちと、探し回る。 「俺のせいなのか・・・」と項垂れる圭一。 それを見たレナは、「圭一くんは悪くないって知ってるから・・・ レナは消えたりしないよ」と言うが、その言動に圭一は焦る。 「レナには、話していないのに"知っている"とはどう言うことだ?」 翌日、レナは、昨晩見たことを元に推理を始めた。 できあがり直前のお味噌汁、二人分のご飯、ラップされたおかず、空っぽの醤油さし、、、 梨花は醤油を分けてもらいに、近所に出かけていった。 その帰りが遅くて心配になった沙都子が近所の家に電話をする、 ”ご飯ならこっちにあるからおいで。 梨花ちゃんも食べているよ”と沙都子が誘われる。 それに応えて、沙都子がその家に向かった。 そんな話をしていると、大石刑事が圭一を呼び止めた。 圭一を車に呼び込む。 「捜査のほうは、どうなっています?」と尋ねる圭一に、「捜査? 最近は、捜査が多くて・・・」とお茶を濁そうとする大石刑事だったが、手帳を開いて進捗を話し始めた。 富竹さんと鷹野さんについては、全く分からない。 村長のほうは、足取りはつかめたが、会合が終わってからが全く分からない。 しかし、村長の足取りからは、詩音が言ったように村長に真実を告げるタイミングが無いことに気づく圭一。 詩音の話との矛盾に動揺を隠せない圭一に、大石刑事は、 「あなたが、犯人だとは思っていない。 ま、祭具殿に入ったことは、すでに村人の噂になっていますから、不法侵入に問われるかも知れません。 しかし、重要なのは、その祭具殿の中に何があったのかと言うこと。。。 人を消してしまうようななにか・・・」 「拷問器具です。」 「口封じをさせるような、とんでもない物とか、無かったですか?」 「ありませんでした。」 「では、あなただけが見なかった何かがあったのか・・・ 他の3人が被害にあっているのに、あなただけが受けていない」 「ちょっと、待って下さい。 他の3人って、どう言うことですか?」 「富竹さんと鷹野さんが死に、詩音さんが失踪しました。 あなただけが今日まで、無事に生きて居るんです。」 その晩、圭一に詩音から電話が入った。 <受話器の向こうにいるのが、完璧に詩音であればあるほど、恐ろしさが募っていく・・・ こいつは詩音じゃない。 こいつは一体何者なんだ?>と思う圭一は、核心をつく質問をする。 「いつ、村長に話をしたんだ? 時間的に、村長に話が出来たのは、会合の直後か、失踪してからと言うことになる。 もし、間違っているのなら、そう言ってくれ!」 「え? どうしてそんな事を・・・」と泣きじゃくる詩音。 しかし、その声は、笑い声に変わっていき、電話が切れた。 次回予告。 終わらせることの出来ない後悔・・・ 謝ることのない物語・・・ そこに刻まれているのはもう一人の私・・・ ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の四 <願い> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の四/2006-06-23 <願い> |
「俺さ、今日からしばらく休むことにするよ・・・」回覧板を持ってきたレナにそう告げる圭一。 「誰も、圭一くんを叱らなかったから、私が圭一くんを叱りるね。。。」そう言うと、レナは圭一を叩いた。 「・・・俺が悪かった。」
散らばってしまった回覧板に、園崎家からの伝言があることに気づいた。 内容は、珍しい醤油が手に入ったからお分けします、という物。 その時、大石刑事がやって来た。 車の中で今まであったことを話す圭一。 しかし、無線で警察の動きを知ってしまった。 大石刑事は、圭一を餌に、現行犯で園崎家に乗り込もうとしていた。 それを知ったレナは、怒って車から降りていった。 それを追うように圭一も車から降りる。 そして、二人は、園崎家に行った。 出迎えたのは魅音だった。 魅音に土下座で謝る圭一。 「圭ちゃんが悪いと思っているのなら、いいんじゃないのかな・・・」 しかし、その対応に納得がいかないレナ。 そして、レナは醤油のお裾分けについて切り出した。 全てを見抜かれていることに気づいた魅音は、突然、笑い始め、「あー もう!」と頭を掻きむしりながら叫ぶ。 しかし、次の瞬間、「はじめまして。園崎後継、魅音で御座います。 私にお話しできることなら、包み隠さずお話ししたいと存じます」と畳に手を付いて挨拶をし、かつて雛見沢が鬼が淵村と呼ばれていたころの話を始めた。 園崎家は鬼の血を受け継ぎ、そし代々その後継の名前には「鬼」の文字を入れるようになった。 名前だけではなく、身体にも鬼が刻まれている。 そう言うと、立ち上がる魅音。 「この5年の殺人事件。 私が直接関わった物もあるし、間接的に関わった物もある。 弁解はしない。。。」と魅音が言う。 「でも、魅ちゃんは、自分の意志で、一人だけ殺さなかったんだね・・・」とレナ。 「さぁて、、、なんで殺さなかったんだろうねぇ・・・ 鬼の私には見当もつかないわ。 魅音の方に、殺したくない都合があったんじゃないのか?」と答える園崎後継。 「・・・どう言うことなんだ?」と圭一が聞く。 魅音は、自分が警察に取り囲まれていることに薄々気づいていた。 そして、圭一と30分だけ二人きりにしてほしいと言った。 「詩音は、まだ、生きている・・・ 来て。 私の罪の全てを見てほしいから・・・」 魅音は圭一を、厳重に閉ざされた洞窟の入り口に連れてきた。 「引き返すなら、今のうちだよ・・・」そう圭一に念を押す。 「俺は、魅音の親友だ。 魅音のことを信じている。」「魅音が、あんたを好きになった理由、分かる気がする・・・」 祭具殿にあった拷問道具は、鬼ヶ淵村の厳しい戒律を守らせるための見せしめ用だった。 圭一が案内された洞窟の中にも、拷問道具が並んでいた。 「全部わたしがここでやった。 上手に腸流しをやってみせた。」そう言うと、拷問場所に隣接された観賞席に座る魅音。 「詩音は?」と聞くと、「向こうが牢屋・・・」と指をさす。 沙都子と梨花は、虫が湧くと嫌だったから井戸に捨てたと言う。 詩音は狭い牢屋に下着姿で放置されていた。 圭一を見ると、詩音が鉄格子越しにすり寄ってきた。 しかし、その背後に魅音の姿を見ると、恐怖のあまり後ずさりし、「私が憎いなら私を殺してよ! 早く殺してよ!!!」と泣き叫ぶ詩音。 「そんなに死にたければ、この男を殺した後で、ゆっくりと挽肉にしてやるよ・・・」と言うと、圭一目掛けて石を突き落とした。 圭一は意識を取り戻すと、自分が拷問台に磔られていることに気づく。 奥では、泣きわめく詩音の声が響いている。 「聞こえるか、詩音? これから始まるよ! 圭ちゃんの悲鳴をたっぷり楽しみな!」 圭一:「お前は、誰だ?」 魅音:「え? 園崎魅音でしょ?」 圭一:「ちがう。お前は、鬼だ。」 それを聞いた魅音は、薄ら笑いを浮かべ、五寸釘と金槌をとりだした。 「一つだけ、教えてあげる。 私の中に、鬼が宿ったのは、随分と前のこと。 それが、あることをきっかけに目覚めてしまった。 あんたが全てを狂わせてしまった現況。 あのとき、あんたがもらった人形を魅音に渡していれば、狂い出さなかったかも知れない。 あんたが魅音を泣かさなければ、鬼も現れなかったかもしれない・・・」 と言いながら、魅音は圭一の小指の第一関節に釘を突き立てた。 「この拷問は至ってシンプル。 右手と左手に15本ずつ間接に釘を打っていく。」そう言いながら、金槌を振りかざす魅音だったが、それを振り下ろすことが出来ない。 「それで魅音の鬼が治まるのなら、やってくれ。 その替わり、二つ聞いてくれ。 一つは、詩音を許してやってくれ。 もう一つは、その身体を魅音に返してやってくれ。」 「この期に及んで、命乞いとかしないんだ・・・」と魅音が挑発する。 「じゃぁ、最後に、殺さないでくれ・・・」と言うが、「だーめ。最初に二つって言ったでしょ。 たぶん私は、約束を守らないよ。 私は、鬼だから。 でも、今の三つ目の願いは聞いても良いよ。 詩音を救うことは無理。 この身体を魅音に返すことも無理。。。」 その時、洞窟の扉を破壊する音が聞こえてきた。 「もう、時間がない。 最後に一つだけ、、、 もう、私のことを見ても近づかないで。。。 それは、死んだ私の身体に取り憑いた鬼だから。」そういうと、スタンガンをとりだし、圭一の首に当てた。 気が付くと、圭一は運び出されていた。 そして、他の死体が見つからないまま、圭一は引っ越すこととなった。 引っ越しの晩、魅音がやって来た。 「最後に話がしたかったから・・・ 私は、もう、おこには居られない。 今日まで、頑張ってきたけどもうダメ・・・」そう呟くと、目を見開いて笑い始め魅音。 そして、それを心配し近づいてきた圭一に包丁を突き刺す魅音。 倒れ込む圭一。 「あはは。 間に合ったぁ。 できた! あたしが殺したいヤツは、これで全員!!」 一方、詩音はマンションから飛び降りていた。 「詩音さん、お気の毒に・・・」と大石刑事が言う。 後日、辛うじて一命を取り留めた圭一に詩音が死んだことを告げる大石刑事。 そして、魅音の遺体も見つかったことも圭一に報告する。 大石:「それだけじゃない、、、井戸も見つかったんです。 その中に、失踪した全員の遺体も見つかりました。。。 ところで、前原さん。 ほんとに園崎魅音に刺されたんですか?」 圭一:「・・・はい。」 大石:「実は、園崎詩音もその井戸から見つかったんですよ。 それも、我々が突入したあの日に死んだらしいんですよ。。。」 圭一:「じゃ、だれが、俺と詩音を襲ったんですか?」 大石:「鷹野さん、知ってますよね・・・ あの人も、死亡推定時間は24時間前だった。 だから、園崎さんが祭具殿に忍び込んだときは、すでに死んでいたんですよ。 今回の事件、死体が歩き回りすぎるんですよ・・・」 そう言うと、大石刑事は病院を後にした。 「やっぱり、あの時、一つ叶えてあげたけど、やっぱり、だめー」 圭一の手首を押さえつけ、金槌を振り下ろす魅音。 次回予告。 忘れているのは、あなたのぬくもり・・・ 繰り返されるのは、あなたの足音・・・ 扉へと誘う、記憶の欠片・・・ ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の壱 <兄> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の壱/2006-06-30 <兄> |
夏の蒸し暑い日。どぶ川に異臭放つ黒いゴミ袋が捨ててあった。 近所のおばちゃんが竹竿でつつくと、破れて蠅が出てきた。「あーぁ。蛆が湧いとのかねぇ・・・」と呆れた様子だったが、
その様子を2階のベランダから見ていた別のおばちゃんが悲鳴を上げる。 ゴミ袋の中には、死体が入っていた。 腹を引き裂かれ、内蔵を引き出され、手には15本の釘が打ち抜かれていた。 圭一の家では、両親が仕事で東京に行ってしまった。 その間は、自分で食事の支度をする事になってしまった。 しかし、危うく火事を起こすところに、沙都子と梨花が駆けつけてきた。 「命の恩人です」と頭を下げる圭一。 結局、沙都子にご飯を作ってもらう。 梨花と圭一は、食器を並べて準備する。 沙都子は、兄の悟史(兄々・にーにー)に会えたので、とても機嫌が良いらしい。 ご飯ができあがって、沙都子のことを誉めまくる圭一。 それに照れる沙都子。 翌日。圭一に沙都子からの緊急召集がかかった。 慌ててケンカと勘違いしてゴルフクラブを持って助けに向かうが、着いた先は野球の試合会場だった。 ガックリの圭一。 そこへ、通称「監督」と呼ばれている青年が寄ってきた。 圭一に沙都子のことを話をし始めた。 沙都子の兄・悟史も野球をしていたらしい。 そして、3年前に沙都子と悟史の両親が事故死してしまって以来、兄弟が離ればなれになってしまったという。 そんな話をしていると、詩音もやって来た。 詩音は、マネージャーをやっているらしい。 試合後、後かたづけをしながら、悟史のことが話題に上がった。 「悟史は転校しちゃったんだってな・・・」と圭一が言うと、詩音は血相を変えて、「誰がそんなこと言ったの? 悟史のことはあまり口に出さないほうがいい」と言った。 そして、同じ事をレナと魅音にも聞いてみる圭一。 すると、レナは転校しちゃったと答える。 「ホントは、家出していなくなったんだろ?」と聞き直す圭一。 「ある日から家に帰ってこなくなったんだよ・・・」とレナが答えた。 警察も捜査に加わったが、結局見つからず、その時は、家出ということで処理されてしまった経緯を魅音が説明した。 しかし、レナは、家出なんかじゃない、と呟く。 「だってこれは、オヤシロ様の祟りだもん。 いなくなる前、私、悟史くんから聞いたもん。 いつも誰かに後を付けられている。 寝るときも、枕元に立って、上から見下ろされているって・・・ 教えてくれた。 それは、間違いなく、オヤシロ様の祟り。。。 オヤシロ様は雛見沢の守り神。。。 雛見沢から逃げ出そうとした悟史くんを許さなかった。 家出なんて、祟りを認めたくない人たちの言い逃れ。 私は家出なんて信じない!」と興奮するレナ。 それを制止させようとする魅音。 「いい加減にしろって言ってるでしょ!」とレナの頬を叩く魅音。 落ち着きを取り戻したレナは、先に帰っていってしまった。 残された、魅音は圭一に、悟史の親と祟りについて話を始めた。 悟史の親は、ダムの誘致に賛成をしていたらしい。 そして、社の祀の日に、運悪く事故死してしまった。 それが祟りと言われる所以である。 みんな、悟史の両親の事には触れたがらない。 だから、みんな、「家出」と言うことにしている。 そして、レナに絶対これ以上この話題を触れないでほしい、と魅音は言う。 なぜなら、レナはオヤシロ様や祟りの事になると、笑い事じゃ済まなくなるからだ。 そして、その理由について魅音が口を開く。「レナは以前、オヤシロ様の祟りにあったことがあるらしい。 本人はそう信じている。 レナは普段はちゃらけているけど、怒るとかなり怖いから・・・」 「分かった。 悟史の事は、これで終わりだ。」と圭一が答えた。 次回予告。 掬いきれないのは一粒の涙・・・ 止められないのは絶望への叫び・・・ 訪れるのは憎しみの連鎖・・・ ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の弐 <キズナ> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の弐/2006-07-07 <キズナ> |
「沙都子は今日も休みなのか?」 このときには、俺には想像も付かなかった。 沙都子の身に起こっている想像を絶することを・・・ 昼休みに圭一の所に興宮警察署の大石刑事がやってきた。 沙都子を連れてきて欲しいと圭一に告げた。 沙都子が休みと聞くと、「こういう土地では、敵を作らない方が良いですよ。 妙なところで作った因縁が、とんでもないところで返ってくるかもしれませんよ!」と圭一の肩を握りながら、見下したように言って帰っていった。 その様子を見ていた入江がやって来た。 そして、入江は、圭一にオヤシロ様と沙都子の事について話をし始めた。 事故で両親を亡くした沙都子と兄の悟史は、その後、叔父の所で暮らすようになったが、決して幸せな物ではなかった。 「虐待です・・・」 しかし、そこの叔母が昨年の綿流しの夜に殺されてしまった。 それ以来、叔父も雲隠れしてしまっている。 そして、大石刑事がやたらと出てくるようになったらしい。 帰り際、沙都子の家に寄ってみた圭一。 家の前まで来ると、沙都子を乗せた入江の車が走ってきた。 街で沙都子を見かけた入江が、送ってくれた。 沙都子は、自転車では乗せきらないくらいの買い物をしてた。 物音に気づき、家の窓ガラスが開くとガラの悪そうな男がこっちを睨んでいる。 沙都子の叔父である。 そして、沙都子を怒鳴りつけた。 それを見た圭一は、殴り込みに入ろうとするが、沙都子に止められる。 その時、沙都子の身体の至る所に、青あざがあることに気づく。 「どうしたんだ?その傷!」 すると、沙都子は怯えて震えている。 「あのやろぉ!」と言う圭一を、「気持ちは分かります。でも、今は耐えてください。」と思いとどまるように説得する入江。 「ありがとうございますですわ。 圭一さん。 今、圭一さんが本当の兄兄に見えました。」とうれしそうに答える沙都子。 「俺は、絶対に逃げないから・・・」と言う圭一の言葉に、一瞬表情が強ばる沙都子。 入江の車の中で、悟史は本当はどこに行ってしまったのかを尋ねる圭一。 「家出した、、、としか言えません。 自分は、兄のお荷物だから捨てられた。」 沙都子は、叔父の虐待に耐えることが、自分にとっての試練だと思っているようだ。 「誰にも頼らず、自分の力だけで試練に耐えること。 それが、兄に会うための条件だと・・・ だから、沙都子ちゃんは、虐待を認めない。 強くなって、悟史くんの帰りを待つ。 それが沙都子ちゃんの生きる理由なんです。」と入江が言う。 「でも、本当に沙都子が危なくなったら、通報します。 例え、沙都子の恨みを買うことになっても・・・」と圭一。 それを、驚きの表情で見る入江。 翌朝、カメラマンぼ富竹に、古手神社に連れて行ってほしいと声をかけられる。 神社に着くと、鷹野もいた。 富竹と鷹野は、綿流しの撮影をするために来ているらしい。 「そう、オヤシロ様に感謝を称えるお祭り・・・ たとえば、祟りに準えて、殺してるとか・・・」と意味深な事言う鷹野。 結局、富竹を神社に案内しているうちに、遅刻してしまった。 学校に着くと、沙都子を心配するみんなが、お見舞いに行こうと、圭一に声をかける。 しかし、「沙都子が風邪で休んでいる訳じゃないことを、みんな知ってるんだろ・・・ 白々しい嘘を付くなよ」と圭一が言う。 「誰に聞いたの?」と魅音。 「見てきた・・・」と呟く圭一。 「圭一くんだけじゃないよ。 みんな、辛いよ・・・」とレナ。 放課後、魅音の家に行く圭一。 魅音に折り入っての話を始める圭一。 「鬼ヶ淵村御三家の筆頭であり、その次期党首の園崎魅音に・・・ オヤシロ様の祟りって、あるんだよな。 今年の祟りの相手って、沙都子の叔父じゃなかったら、沙都子の叔父に変えてくれ。」 「圭ちゃんは、人を殺し呼ばわりするんだ。。。 圭ちゃんの気持ちも分かる。 でも、現実は違う。 人殺しなんて大それた事、絶対にやらないよ・・・」と言う魅音。 翌日、久しぶりに沙都子が学校に来ていた。 昨晩、沙都子の家に保護士が来たらしい。 そして、叔父の行き過ぎたことを認めて、謝罪したらしい。 しかし、実は、沙都子が、その保護士を追い返してしまった。 過去に沙都子は、虐待の嘘を付いて、保護士を呼ぶ自作自演を2回やっていて、今回も、保護士はまともに取り合わなかったかもしれないと梨花が圭一に事情を話す。 そんな居たたまれない状況の沙都子を見て、 圭一は沙都子の頭を撫でようとすると、沙都子は圭一を思いっきり突き飛ばし、頭を抱えて声を詰まらせる。 そして、近づく圭一を見て、後ずさりし、恐怖のあまり嘔吐してしまう。 「いや・・・いや・・・」 カーテンを握りしめ「ごめんなさいごめんなさい」と言い続ける沙都子。 次回予告。 求めたのはいつもの微睡み・・・ 聞こえるのは悪意の雨音・・・ 流されたのは暗闇への扉 ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の参 <境界> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の参/2006-07-14 <境界> |
突然、圭一を拒絶しパニック状態に陥った沙都子。 その後、保健室で落ち着きを取り戻した。
しかし、その沙都子の状態を目の当たりにして、圭一は沙都子の問題の根を取り除くために、ある決心をする。 「俺が、沙都子の叔父を殺す」 家に戻った圭一は、ソファーに寝そべりながら、「今まで読んだ推理小説の中で、一番良くできていると思った完全犯罪は?」と母親に聞く。 しかし、そんなものは無いよ言われてしまう。 真の完全犯罪は物語にすらなり得ない。 起承転結。 スタートの起が無ければ事件は起きない。 事件が起きなければ探偵も呼ばれない。 推理がないなら解決もない。 つまり、これが究極の完全犯罪。 それを聞いた圭一は、行動に移す。 学校に行き、悟史のバットを持ち出し、隠す。 山道からはずれた森の中の土が、掘り返されることを確認する。 そして、その夜、魅音に、「綿流しの夜に沙都子を一緒に連れて行ってやってほしい。 自分は用事があって連れて行ってやれないから」と電話をする。 しかし、魅音は以前にも、似たような電話を受けたことがあった事を圭一に言う。 「え?」と驚く圭一。 「・・・悟史くん」と魅音が呟く。 悟史、祭に行かなかったのか・・・ 叔母を殺したのは、悟史だ。 悟史も沙都子を守ったんだ・・・ 翌日、圭一はシャベルを持って山の中に穴を掘り始めた。 穴を掘りながら、以前いた学校で圭一が受けた陰湿なイジメを思い出していた。 それがきっかけで、雛見沢に移り沙都子に出会った。 楽しかった日々が思い出される。 「もうすぐ終わる。 全部終わる。 そうだ・・・ひぐらしのなく頃に全部終わる・・・」 綿流しの日の夕方、圭一は行動を起こす。 隠していたバットを持ち出し、学校の職員室から、警察を装って沙都子の叔父に電話をかけた。 「興宮署の者ですが、北条沙都子さんを保護しています。 つきましては、事情を説明したいので、今すぐ署まで来てください」と。 そして、圭一は、バットを持って、人気のない山道の陰で、警察に向かう叔父を待ち伏せた。 しばらくして、スクーターの音が近づいてきた。 「終わらせる・・・ 終わらせるからな、沙都子!」 バイクが通り過ぎる瞬間道に飛び出し、バットで殴りかかる。 転倒した叔父は目掛けてバットを振り下ろす。 間一髪逃げ出せた叔父は山の方に走りだした。 しかし、足を滑らせ転んでしまう。 そして、視線を上げると、先回りをしていた圭一が待っていた。 バットで殴打し続ける圭一。 動かなくなった叔父をバットでつつき、死んだことを確認する。 スクーターとバットは鬼ヶ淵沼に捨てた。 しかし、死体を捨てるために掘った穴を見失ってしまい、改めて穴を掘るために一度家に戻りシャベルを取ってくる。 死体を必死に埋める圭一。 最後に、倒木で覆い隠す。 帰り道、シャベルを担ぎ、自転車を押して、朦朧と歩く圭一。 そして、脇を車が通り過ぎた瞬間に、力尽きるように倒れ込んでしまう。 車を運転していたのは、鷹野だった。 「あらあら。こんな時間にシャベルなんで持って、どうしちゃったのかしら・・・ 傘も差さずにずぶ濡れの泥まみれ・・・」と圭一に声をかけた。 圭一は、レナと宝探しに行ったダムに忘れてきたシャベルを取りに戻っていった、と言い訳をする。 「ふーん。 この土砂降りの中取りに行ったわけ? ダムとは方向も逆なのに? ・・・家まで送って上げるわ。 私が優しい人で良かったわね。 でも、自転車は乗せられないから、明日取りに来てね。」と鷹野が言う。 それを聞いた圭一は、何とかして自転車も乗せられないかと聞くが、無理だと答える鷹野。 「トランクはもう一杯なの。 後部座席は乗らないし・・・」 車の助手席に乗る圭一。 ふと、後部座席を見ると、そこにはすでに自転車が積まれていた。 「・・・・れた?」激しい雨音で良く聞こえなかった圭一。 「え? すみません、良く聞こえませんでした・・・」 「死体・・・ 上手に埋められた?」 次回予告。 惑わすのは効果の足音・・・ 追いかけるのは疑惑の眼差し・・・ 彷徨うのはもう一人の自分・・・ ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の四 <失しモノ> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の四/2006-07-21 <失しモノ> |
「死体、上手に埋められた?」 車の中で鷹野が圭一に聞く。 固まる圭一に「ボケもツッコミも無し? 私たち、相性会わないのね。 冗談よ。」と言う鷹野。 そして、圭一の家の前に着くと、「私とあなたは今夜で会わなかった。 その方が、お互いのためになるでしょ?」と圭一に念を押す。 車から降りた圭一は、鷹野も殺しておくべきだったと後悔した。 「オヤシロ様の祟りで死んじまえ・・・」そう呟くと、背後に人の気配を感じ、振り返るが誰もいない。 翌日、起きるとすでに10時を回っていた。 「遅刻だ・・・」 学校へ行くと、沙都子の靴があった。 教室に明るい雰囲気を装って入る。 「圭ちゃんは相変わらず飛ばしてるねぇ」「お祭り気分が抜けないのかな?」「圭一は、ぼくの演舞を応援してくれましたか?」 みんながお祭りの話を始めた。 話に全く着いていけない圭一。 圭一は、昨日、祭に行っていたかのように盛り上がるクラスメイト。 「さっきから、何の話だよ・・・ だって、俺・・・」と焦る圭一。 すると、先生が来て午後の授業が始まった。 そして、圭一は、レナや梨花に、自分がいつからお祭りにいたのかを聞いて回る。 授業が終わり、久しぶりに部活をやろうと言い始める圭一。 沙都子も誘うが、「放っておいてほしい」とランドセルを抱えて教室を飛び出そうとする。 そんな沙都子に、「帰ってこないんだろ・・・ アイツ・・・」と言う圭一。 「帰ってこないって、誰がです?」 「アイツって沙都子のおじさん・・・」 「アイツがいついなくなったと言うのです? 圭一さんが何が言っているのか分からない。 昨日だって、いっぱい嫌なことされた。 怒鳴って喚いて、作ったご飯を投げられた。 熱かった。 汚かった。 汚れた後のお掃除も私がした・・・」 「そんな・・・ アイツがいるのか・・・」 泣き出した沙都子をなだめる梨花。 その様子を見ていた魅音とレナ。 「ねぇ圭ちゃん。 沙都子のおじさんが帰ってこないって、どういうこと?」 「どうして? 何で帰ってこないのかな?かな?」 放課後、レナと一緒に帰る圭一だったが、途中で頭が痛いから診療所に行くと言い始めた。 「早く行った方がいいよ。 診療所、早く閉まることがあるから・・・ 絶対にちゃんと行ってね・・・」 「なんなら、診療所のレシートを見せてやってもいい」と答えた圭一に、 「それ良いね。 あした、見るから。」 レナと別れた後、教室に戻り悟史のロッカーにバットが無いことを確かめた。 そして、診療所に向かった。 診療所の医師・監督に綿流しの事も聞いてみる。 「俺と、瓜二つの人間が居る事って、あり得ますか? 俺、昨日はお祭りには行っていない。 けど、みんなが言うには、俺はお祭りに行っていたらしいのです。」 「つまり、お祭りに行っていた記憶がないのですか?」 「違う。 俺、お祭りの時間には別のことをしていたんです。」 「それをはっきりとした形で証明できますか?」 「俺は、祭は行っていない!! あんたは全然分かっていない!」と大声を張り上げる圭一。 「私は、信じますから・・・」と圭一を落ち着かせようとする監督。 「俺は祭の会場には行っていない! なぜなら、沙都子の叔父を殺していたからです!!」 「・・・あなたが。。。 沙都子ちゃんのおじさんを?」 「沙都子を救う直接的な方法と思いつき、犯行に及びました・・・しかし、後悔の気持ちは微塵もありません」 「私は医師として人を殺すことは肯定できないが、沙都子ちゃんを救ってくれて、ありがとう」と圭一の手を握る監督 「でも、おかしいんです。 殺したはずなのに、沙都子の叔父は家にいるらしいのです。」 「叔父でなく、別人である可能性は?」 「事実なんです。 バットで殴ったあの感触は、夢や幻じゃないんです!」 そして、紅茶でも飲みながらじっくり話をしましょうと、監督は席を立った。 その後、圭一も、ふと部屋を出る。 すると、ドアの隙間から、監督と職員の話し声が聞こえてきた。 紅茶に睡眠薬を入れて飲ませようと話をしている。 精神錯乱、機能の記憶が飛んでいる、、、そういう風にしか捕らえていなかった事に頭を抱えて座り込む圭一。 その時、 鷹野の焼死体が岐阜県の山中で見つかったという情報が聞こえてきた。 それを聞いた圭一は、昨日、死体を埋めた場所に戻って、死体を確認することにした。 雨が降り出した。 穴を掘り続けていると、「こんばんは」と声をかけてくる人が居た。 「大石!」 「目上の人には、その後に"さん"をつけた方が、なお、よろしいかと思いますよ。 どうぞ、私たちのことは、森の木立だと思って、穴掘りを続けて下さい」と冷ややかに圭一を見下ろす。 逃げようとしても、大石の部下に取り押さえられてしまう。 逃げられないと分かった圭一は、穴を掘り続けることに。 疲れ切った圭一は、部下に投げ飛ばされて、ぬかるんだ土の上に仰向けで転がっている。 「前原圭一さん。 あなたの趣味は、雨の日に穴掘りですか?」 「そんな趣味のヤツ、いるもんか!」 「今日は、大雨ですから、いくら濡れても分かりませんねぇ・・・ あそこに、どんな宝物が埋まっているのでしょうかねぇ?」と頭を押さえつける大石。 替わりに部下が穴を掘り続ける。 すると、配水管が見えてきた。 掘る感触も、掘り返すというより、掘り起こすものに変化し、これ以上深く掘った可能性は無いという結論になる。 「誰かがここに穴を掘って、なにも埋めずに、土を被せた・・・と? こーりゃ、参ったなぁ、ねぇ前原さん。」と大石。 次回予告。 足音は過去からの囁き・・・ 見えるのは霧の中のリアル・・・ 聞こえるのはあなたへの許し・・・ ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の伍 <謝罪> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の伍/2006-07-28 <謝罪> |
朝になった。 布団の上で、昨晩に起こった事を思い返していた。 「殺らなかったのか? 夢だったのか・・・? だったら、アイツ、まだ沙都子と一緒に居るって事かよ!」飛び起きる圭一。 物置に行って、斧を手に取る。
「生きているなら生きているでもいい。 何度でも殺ってやる!」 その時、背後に気配を感じた圭一。 「お前、悟史なのか?」 「やぱりバイクはない・・・」 沙都子の家の前にやって来た圭一。 鍵の掛かっていない玄関。 そっと中に入る。 ちゃぶ台には、昨日の夕飯の残りが二人分あった。 風呂の方から音が聞こえた。 中にはいると、沙都子が湯船で意識朦朧の中、数を数えていた。 慌てて、外に出し、冷やしたタオルを額に乗せる。 「もう大丈夫だからな。 兄兄が助けてやるからな!」 「ごせん・・・よんじゅう・・・」 沙都子は1万まで数えるつもりだったらしい。 「どうしてそんな!」「・・・御主人様が。。。」と答える沙都子に、キレた圭一。 斧を振り回して、部屋の中を暴れる。 しかし、叔父の姿はなかった。 「どこへ行きやがった!」 その後、バスタオル一枚の沙都子を背負って、入江先生の診療所に向かった。 すると、パトカーが集まっていた。 圭一は、沙都子を置き去りにして、状況を確認しにいった。 けいさつの事情聴取を盗み聞きすると、入江先生は睡眠薬で自殺を図ったらしい。 「カントクが自殺?」驚きの圭一。 そして、警察無線からは、大石が行方不明になているらしい。 沙都子が心配して圭一の元にやって来た。 圭一は、カントクが自殺したことを沙都子に話した。 信じられないと顔を覆う沙都子。 「すまない。 昨日、俺、カントクの事を、お前なんて死んじまえ! と呪ったんだ・・・ 呪ったから、本当に死んじゃって・・・」 「圭一さんのせいではありませんわ・・・ 誰のせいでも・・・ もう、そろそろ服が着たいですわ。 梨花の家に行きましょう。」と沙都子が力無くいう。 その途中、沙都子を背負いながら、鷹野が焼死体で見つかったこと、大石刑事も行方不明なこと、カントクが自殺したこと、全部、自分が呪った相手だと言うことを話し始めた。 「俺が念じると、本当に死んじまうんだ! もっと、不思議なことがある。 お前の叔父の事だ!」 しかし、叔父の話は止めてほしいと耳を塞ぐ沙都子。 「昨日、居たんだろ? お前の叔父。 あの男が、綿流しの夜以降、居るわけがないんだ。 俺がこの手で殺したんだ!」 「・・・降ろして。」そいうと、沙都子は圭一から離れた。 そして、走って去っていってしまった。 古手神社の境内にカラスが集まっている事に気づいた圭一。 よく見ると、人の足のようなものが見えた。 近づくと、カラスが集まって盛んに何かを啄んでいた。 それは、全裸で死んでいた梨花の、腹を引き裂かれ剥き出しになった内臓だった。 気が動転し、「俺は、こんな事は望んでいない!望んでいない!」と喚く圭一。 斧で必死にカラスを追い払おうとする圭一。 手が滑って、斧が、梨花の血の海に落ちた。 一瞬、梨花の見開いた目と合ってしまった。 振り返ると、沙都子がいた。 変わり果てた梨花の姿を見て、悲鳴をあげる。 「人殺しぃ!」 必死に逃げ惑う沙都子。 その後を、追いかける圭一。 「違う。 殺してなんていない!」 「一度は、本当の兄兄かとも思ったのに・・・ どうして、どうして・・・」 行き着いた先は、吊り橋の上。 足がもつれて倒れる沙都子。 「近づかないで人殺し!」 「これだけは信じてくれ。 梨花ちゃんを殺ったのは、俺じゃないんだ・・・ 絶対に。。。 沙都子、信じてくれ」 そして、斧を橋から捨てる圭一。 しかし、沙都子の疑いは治まらない。 両手を頭の後ろに組んで後ろを向くように命じる沙都子。 「圭一さんが悪くないのは、なんとなく分かってはいました。」そういうと、圭一に近づきだした。 「たぶんあなたは、何か悪い物に取り憑かれただけなんです。」 そういうと、沙都子は、昔、祭具殿の中に入ったことがある、と話を始めた。 そこで、沙都子は、オヤシロ様を見た。 しかし、祭具殿から出ようとしたときに、御神体をこわしてしまった。 それを咎められたのは梨花だった。 それ以降、沙都子の周りでは、良くないことが起こり始めた。 両親が濁流にのまれたことも、意地悪だった叔母が死んだことも、一番のなかよしだった兄兄が突然になくなったことも、そして、圭一が取り憑かれ事も、梨花が殺されたことも。。。 「もういや!!!」 そういうと、沙都子は、圭一を橋から突き落とした。 片腕で何とか、ケーブルを握りしめる圭一。 「兄兄を返してよ! 圭一さんを返してよ!!」といいながら、橋を揺らし、ぶら下がる圭一を振り落とそうとする沙都子。 「私は、お前なんかには、負けない! 落ちろ! 落ちてしまえ!!! 落ちろー!」 そして、圭一の手が放れた。 楽しかった雛見沢の思い出が走馬灯のように流れ、圭一は最期に願ったことは、このおかしくなった雛見沢そのものの死だった。。。 <・・・続いて首相官邸からの報告です。 雛見沢地区で大規模な災害が発生しました。 詳細は、まだ究明されていませんが、猛毒の火山性ガスが発生し、村は全滅の様子です。 依然、犠牲者は増え続けている模様です。 たった今、入ってきた情報です。 一名の生存者が確認されたようです。 名前は、雛見沢在中の前原圭一さん。 前原圭一さん。 県内の総合病院で・・・> そして突然、テレビが壊れた。 次回予告。 訪れたには夕暮れの日陰・・・ 迷い込んだのは時の暗闇・・・ 出会うのは過去と未来の隙間・・・ ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 其の壱 <ヒナミザワ> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 其の壱/2006-08-04 <ヒナミザワ> |
「きみ、犬飼寿樹くん?」 男が下校途中の小学生に声をかけた。 建設大臣の孫にあたる男児の誘拐事件のきっかけだった。 その犯人グループとして鬼ヶ淵ダム誘致反対派が挙がったが、
田舎の組織という事で、警視庁の上層部はそれほど重要視はしていなかった。
そして、その調査のために、赤坂という新米の捜査官が雛見沢に向かうことになった。 赤坂は、興宮署を訪れ、大石と挨拶を交わす。 その後、大石と一緒に雛見沢を車で回る。 その車内で大石は赤坂に、雛見沢に来た本当の理由を聞き出そうとしていた。 建設大臣の孫誘拐については極秘扱いだったため、表向きは、雛見沢の住人グループの出したダム建設反対の直訴事件絡みという事になっていた。 大石は交換条件を提示する。 内情に詳しい人に顔を合わせると・・・ しかし、赤坂はどう対応すればいいのか分からず、俯いてしまった。 後日、赤坂は、雛見沢を知るため、自然散策に参加することにした。 バスに乗って、雛見沢の入り口のバス停でおりる。 すると、そこにあった東屋で少女がうたた寝をしていた。 そこへ、案内をしてくれる人が車でやってきた。 カメラを持っている赤坂を見て、「富竹2号なのですぅ」と梨花が笑う。 一通り村を回った最後に、古出神社に行くことになった。 神社へいってみると、そこはダム反対派の本部になっていた。 その光景を見て、赤坂は、「平和的に解決できる方法を見つけるべきだ」と言った。 すると、赤坂のシャツを梨花が握り、見上げてこう言った。 「じゃあ。どうすれば、雛見沢はダムに沈まないで済むのですか? わたしたちは、ここでしか生きていけないのです。 都会では生きていけないのです。」 返す言葉もない赤坂。 そこへ君義村長が声をかけてきた。 梨花に手を引かれて、赤坂は一番景色のいい場所に連れてこられる。 「こんな美しい景色が、ダムの底に沈んでしまうなんて・・・」 「大丈夫です。ダムの計画なんて、無くなってしまいますです。」梨花がうれしそうに答える。 「どうしてそんな・・・」と疑問に思う赤坂。 「赤坂が、なにをしようとしまいと、ダム計画は今年で終わってしまうのです。 もう、決まっていることなのです。」 その言葉が腑に落ちない赤坂。 そんな赤坂を見て、梨花の態度が豹変する。 「・・・赤坂。 東京へ帰れ。 あなたは、さっさと東京に帰ったほうがい。 帰らないと、後で、酷く後悔することになる。 警告はした。あとは、あなた次第。」 「君は誰だ? 梨花ちゃんじゃない・・・」 不気味な笑いを浮かべて、梨花はその場に倒れ込んでしまった。 その夜、再び大石と会った。 大石の顔利きで、佐藤という人物と話が出きることになった。 人気のない村はずれの路地に車を止め、話を始める佐藤。 「旦那から、雛見沢の事は一通り聞いているんだろ? じゃ、前置きは無しでいこう。 夕べ、園崎家で親族会議が行われた。」 中心人物は園崎家党首のおりょう、次期党首の孫娘の魅音、さらには古手家や君義家の重鎮たちが集まった。 内容は、ダムの反対絡みだった。 そして、その会議の最後に、気になる話題が登った。 「土地の命が我らが母ならば、ダムの建設はその母の命を脅かす騒ぎってことだ。 ダムの親玉の大臣の孫がさらわれて、右往左往しているとの事だ。 これで、おあいこだ」とおりょうが口を開いたらしい。 その話を聞いた赤坂は驚きを隠せない。 大臣の孫の誘拐事件は、公にはなっておらず、誰にも知られていないはずだった。 「我々の痛みは母を失うこと。 まぁ、孫を失う痛みとは比べものにならないが、少しは堪えるといいのだが・・・ だが、土地と人の子は違う。 隠すのは良いが、傷は付けないようにしないとな。 子には罪はないからな」 佐藤曰く、その言葉が、おりょうの指示なのか、単なる独り言なのかは、分からないという。 「おりょうが、孫の誘拐について述べたことは、ここまでだ。 あんたの知りたいことが含まれていれば、良いのだが・・・」と言って、佐藤は缶コーヒーを啜り、 付け足すように、「何の仕事をしているかは知らないが、園崎家を相手にするのなら、相当な覚悟をしておけよ。。。。」と忠告をする。 少し間をおいて、「お兄さん。ひょっとして、警視庁の公安部の人って可能性はあるの?」とルームミラー越しに聞く。 その返答に困って乾いた笑いしか出ない赤坂。 「こっからは、サービスってことで話してやるよ。」と佐藤が話を続ける。 「孫の誘拐の話が終わってから出た話題だが、捜査のために、東京から公安の捜査官が来るって言っていた。」 焦る赤坂。 「ま、俺が知っているのは、ここまでだ。 あんたも気を付けろ。」 翌日、赤坂が滞在しているホテルの電話に大石から連絡が入る。 昨日、遺失物の中に、面白いものがあったとの事だ。 早速、署に向かう赤坂。 大石が出したものは、財布だった。 そこには、犬飼寿樹の名前が書いてあった。 「これが見つかったのは、高津戸。廃村です。なんとも寂しい所です。」 そこへ案内して欲しいと赤坂が申し出ると、大石はおもむろに防塵ジャケットを取り出した。 「用心ですよ。 あなたも、着ます?」 次回予告。 求めているのは揺れない面影・・・ 探しているのは光の抜け道・・・ 与えられたのはいつもの悲しみ・・・ ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 其の弐 <兆し> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 其の弐/2006-08-11 <兆し> |
「大丈夫か?小僧?今、医者を連れてくる。 俺達は、乱暴がしたい訳じゃない。 余計なことを言うなよ。」 そして入江医師がやってきた。
そして少年の体に大きな手術痕が残っていることに気づく。 去年、交通事故で追った怪我の跡だという。 そのころ、大石は赤坂と一緒に雛見沢に向かっていた。 窓の外を見ていた赤坂は、一瞬、梨花の視線を感じた。 しかし、車を運転している大石は気づいていないようで、話を続ける。 「同僚には、雛見沢に行くと言ってきましたから、大丈夫です。 あと、安全装置を解除するのを忘れないでくださいよ」と言いながら、手で拳銃を打つ仕草をした。 向かった先は、高津戸。 数年前まで、人は住んでいたが、現在では廃村となっている。 そんなところで、何故、誘拐された寿樹の財布が見つかったのか疑問だった赤坂。 大石曰く、ちょっと用を済ませようと、茂みに入った住人が偶然見つけたらしい。 そのとき、入江の運転する車とすれ違った。 窓を開けて声をかける大石。 「急患ですか?」「いえ、往診です。 でも、ちょっと気になることがありまして・・・」 現場に駆けつけた大石が扉を叩く。 裏から寿樹と逃げだそうとするが、裏に回った赤坂がそれを立ちふさぐ。 そして、足音が聞こえ、大石が応援にやってきたと思った赤坂が振り返ると、大石から奪った銃を持った犯人が、銃口をこちらに向けている。 犯人は躊躇することなく引き金を引き、銃弾は赤坂の左肩を貫通した。 倒れ込む赤坂。 「あんまり舐めてると容赦しねーぞ!」と止めを刺そうとすると、大石が駆けつけ、犯人にタックルし、銃を奪い返す。 そして、犯人一味は逃げていった。 しかし、大石はそれを追いかけようとはしない。 「警官は、逃げている背中を撃てませんからねぇ・・・ 私も、退職金はほしいですし」 その後、入江の病院に搬送された赤坂は、24時間の絶対安静を命ぜられる。 翌日、見舞いに来た大石は、大臣が雛見沢ダム計画を凍結したことを赤坂に告げた。 「赤坂さん。。。 この事件は、私たちが想像する以上の組織が動いているかもしれません。」 大石が取っ組み合いをした相手は、訓練された可能性があるとの事。 射撃の腕も良かった。 「ま、今となっては、霧の中ですがね。」 夜、電話をかけようと病院の公衆電話の前にやってきたが、電話が通じない。 よく見ると、電話線が切られていた。 仕方なく、電話ボックスに行ってみると、そこも同じく切られていた。 「病人が病院を抜け出すことは、良くない事ですよ・・・ かけても、赤坂が悲しくなるだけですよ」振り返ると、梨花が立っていた。 病院に戻ろうとする赤坂の後を梨花もついてきた。 その途中、綿流しの祭の話を始めた梨花。 古手神社に着くと、村の衆が、酒盛りをして騒いでいた。 「こんなのは、全然、綿流しの祭じゃないのです・・・」という梨花。 梨花は、見晴らしの良い高台に走っていった。 「きみは、ダム計画は中止になると言っていたけど。どうして分かったのかな? これから、平和になるって良かった」と言う赤坂。 しかし、梨花はうれしそうではない。 そして、こう言った。「これから、毎年、血なまぐさい事が始まる・・・ これから数年後、私は殺される。 この村は、人の命を何とも思わない連中ばかり・・・」 そして、数年の時が過ぎ、大石と再会することになった。 綿流しの夜、赤坂の妻・幸江は死んでいた。 妻は、赤坂が遠くに赴いているときは、夕方になると夕日に向かって無事を祈っていたそうだ。 しかし、病院の屋上から戻ろうとしたときに、足を滑らせ、打ち所悪く、帰らぬ人となってしまった。 そして、そのとき幸江のお腹の中にいた娘だけが残った。 <東京へ帰れ。 さもないと、酷く後悔することになるぞ・・・> <電話をしても、赤坂が酷く悲しむだけです・・・>そう、あのときの梨花のセリフが思い出された。 その事を大石に話した。 しかし、大石は笑ってこういった。 「仮に、古手梨花が予言者としましょう。 では、なぜ、あの大災害が予言できなかったのですか?」 雛見沢はあの後、火山性の猛毒ガスで壊滅していた。 「一方で、オヤシロ様の生まれ変わりの古手梨花が、殺されて、その祟りとして沼から火山ガスが沸き上がった という話もあるのは事実ですが・・・」 「殺された?」 大災害の起こった日の昼、村の老人が神社で死んでいる梨花を見つけた。 梨花は全裸で倒れていた。 薬物で昏睡させられ、神社に運ばれた後、腹部を切開し臓器を引きずり出されていたという。 「やはり・・・」そういうと、赤坂は持ってきた雛見沢で起こった連続殺人の記事の載った雑誌を大石に見せた。 「今回の私の旅の目的は、連続殺人と古手梨花の予言の関係を調べることです」といった。 記事を見ながら、大石は、自分の死も予言できた梨花が誰にも救いを求めなかった事はおかしいと言う。 しかし、実際は、その救いを赤坂に求めていたのかもしれない。 あの綿流しの夜、梨花は次々とこれから起こる殺人を予言していった。 そして最後に <昭和58年の今日、私は、殺される・・・ 全ての死は予定のうち。 でも、この死は、一体誰のための死? 私は、幸せに生きたい。 それ以上のなにも望んでいないのに・・・ 死にたくない・・・> 雛見沢地区の封鎖は、今年もまだ解けていない・・・ 次回予告。 出会うのは優しさへの代償・・・ 墜ちるのは悲しみ画の憂い・・・ 焦がすのは怨みへの想い・・・ ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の壱 <初恋> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の壱/2006-08-18 <初恋> |
夜、詩音が人目を気にしながら、塀を乗り越える。 そして、塀の向こうで待っていた車に乗り込む。 「お勤めお疲れさまです」とサングラスの男が敬語で詩音に声をかける。 「娑婆の空気は久しぶり」と軽く答える詩音。
詩音は魅音の一卵性双生児の妹。 魅音は園崎家の後継として、本家にいる。 詩音は、本家にとっては邪魔な存在。 跡取りが二人も居たのでは、後々のトラブルの種でしかない。 園崎家の掟として、双子が産まれた場合、
後から産まれた方は、産湯に付ける前に絞め殺すことになっていた。 「しかし、やがては、本家の知るところになると思いますが・・・」と詩音の仕えが心配する。 興宮のマンションの部屋に着くと、姉の魅音に電話をする。
詩音は、必要なときには魅音に成り済まして、バイトをすることになった。 詩音は、知り合いの店でバイトすることになった。 そこの主人に、詩音が興宮を離れたあとに、何か変わったことはなかったか、尋ねる。
「オヤシロ様の祟りは? 犯人は捕まったのですか?」 「全然ダメだ・・・」と主人はタバコを吹かす。 詩音の知っている事件は、ダムの現場監督者のバラバラ殺人と北条夫妻の変死だけ。 その次の年の古手神社の神主の変死は、この時、始めて知った。 翌日、詩音は魅音の服を着て、街に買い出しに出かけるが、チンピラに絡まれてしまった。 その時、「いい加減にしないか!」と声をかけてきた少年が居た。 その後、すぐに警官も駆けつけ、チンピラは逃げ去っていった。 「大丈夫かい?魅音」そういって頭を撫でてきた。 それが、詩音と悟史の始めての出逢いだった。 その夜、悟史に助けて貰ったことを魅音に電話で報告する。 そして、魅音から、沙都子という妹が居ることや、叔母から虐められている事などを聞く。 詩音は、悟史の事が気になって仕方がない。 悟史の事をもっと良く知ろうと、悟史の所属する野球チームの試合を見に行くことにした。 そこで、監督からも、悟史の家庭環境について話を聞いた。 やはり、妹・沙都子に対する暴力を庇うことで、かなり精神的に辛い状況になっている事を知った。 そして、その日のゲームを 境に、悟史は野球をしなくなってしまった。 魅音の振りをしている詩音が、バス停で雨宿りをしていると、レナも駆け込んできた。 そして、話を始めた。 「みーちゃんは、悟史くんの事が好き?」 「うん。好き。」 「なら、笑おう。 笑えば、悟史くんも元気になるよ。」とレナが励ます。 しかし、悟史はレナにこう言ってもいた。”兄として頼られる事に苦痛を感じる・・・それは罪深いことだけど・・・” レナはこの悟史の気持ちがいたいほど良く分かる。 レナ自身も経験した事だった。 ヒタヒタと足音が着いてきて、夜は枕元で見下ろされる。 悟史の経験していることは、オヤシロ様の祟りの前触れ。 ただ黙って、自分の罪を認めるまで、それは続く。 悟史の場合は、罪を捨てて雛見沢から逃げようとしている事が原因。 翌日、魅音に替わって詩音が学校へ行く。 早速、悟史に話しかけるが、冷たくあしらわれてしまう。 昼休み、悟史に一緒にお弁当を食べようと誘うが、昼休みくらいは一人にしておいてほしいと言って、教室から出ていってしまった。 その後、お弁当をこぼしてしまった悟史の妹の沙都子が、声を上げて泣き出した。 「助けて。 助けてよ、にぃにぃ」 それを聞いた詩音は、いきなり沙都子の髪を掴み、「なんでアンタがそういう目に遭うのか分かる」と怒鳴りつける。 沙都子の兄を求める声は大きくなり、詩音は、沙都子を椅子から突き落とし、散らばったノートや教科書を床に倒れ込む沙都子に投げつけて、こう言った。 「泣いたって何も解決しない。 泣けば誰かが助けてくれると思っているの? アンタの罪が! アンタさえ居なければ。 苦しいなら死ね! 悟史くんまで苦しめるな!! 一人で苦しんで勝手に死ね! お前なんて死んでしまえ!!」 段々とエスカレートしていき、ついには椅子を持ち上げ、沙都子を殴り落とそうと振りかぶる詩音。 そこへ、「沙都子は可哀想なのです。いじめてはダメだのです」と梨花が庇いに入る。 さらに、レナも詩音を止めようとする。 その時、悟史が教室に戻ってきた。 「何をしてるんだ魅音。 沙都子が何をしたというんだ? 僕たちが何をしたと言うんだ? どうして、いつも虐められなきゃいけないんだよ。 家族を村ぐるみで虐めて、今度は、僕等か。。。 それが園崎家のやり方なんだろ?」 夜、詩音は魅音に電話する。 詩音の所行を聞いて呆れる魅音。 悟史は園崎家を嫌っている。 最初に出会ったときも、拒絶するかのような態度を示してくれれば良かった・・・ 今年の綿流しで、沙都子と叔母が消えてくれることを願う詩音。 次回予告。 見失ったのはいつもの帰り道・・・ 守れないのはあなたとの約束・・・ 消せないのは私の思い出・・・ ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の弐 <ケジメ> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の弐/2006-08-25 <ケジメ> |
詩音が電話に出ると、公衆電話から魅音だった。 内容は、悟史が(詩音が扮した)魅音に謝りたいと言ってきたことだった。 詩音が悟史に電話をする。 「今日は、ごめん・・・」と悟史が謝る。「僕たちを、ここまで追いつめた奴は絶対に許さない。 けど、その人たちは、魅音の近くの人かもしれないけど。。。」 そして、悟史は、自分よりも沙都子のほうが辛い状況にあることを話し始めた。 「せめて、一晩くらいは遊ばせてやりたい。 明日の綿流しの祭に、一緒に連れ出してあげてくれないか?」と詩音に言う。 「どうして、悟史が一緒にいけないの?」 しかし、悟史は用事があるらしい。 最後に悟史は、詩音にこう聞いた。「魅音は信じないよね? オヤシロ様の祟り・・・ オヤシロ様はむらを捨てて逃げようとすると、祟る。」そう意味深な事を言って、電話を切った。 翌日、悟史はひとりバットを引きずりながら歩いている。 一方、神社では夜店が軒を連ねている。 そこを、沙都子と梨花が歩いている。 あまり乗り気ではない沙都子に、梨花が「沙都子。 もう決まっていることなのです。」と話しかけた。 夜、人気のない山道に悟史の叔母が懐中電灯を片手にやってきた。 「これが、悟史が言っていた代物ね。 直して売ってもいいし。。。」と言いながら、捨ててある箪笥を見ている。 その時、背後から、バットを振り下ろす人影。 当たりに血が飛び散る。 顔が原形をとどめないほどの滅多打ち。 しばらくして、死体を発見した村人が、警察に通報し、大石たちが現場に集まる。 翌朝、悟史の叔母が死んだことを、魅音から聞かされる詩音。 「悟史くんって、祭の日にアリバイはあるの?」と心配をする詩音。 悟史は、街にいるところを詩音扮する魅音に声をかけられる。 すると、大石が近づいてきた。 「北条さん。 実はちょっと伺いたいことがありまして。」 それを聞いて、悟史の顔色が変わる。 悟史を庇う詩音。 「悟史くんとは昨日、エンジェルモードというファミレスでずっとお話してました。」 しかし、大石は、魅音は昨日は祭会場にずっと居たウラが取れていると言った。 「わたし、魅音じゃありませんから。 双子の妹の詩音です。 初めてお目にかかりますよね。 はじめまして。」と大石に頭を下げる魅音。 大石はからかわれているのかと思っていたが、魅音の妙な自信な素振りを見て、一度、大石は部下と話し合いを始めた。 そのスキに、詩音扮する魅音は、悟史と口裏を合わせた。 大石が戻ってくると、結局、二人とも任意同行させられた。 取り調べが終わると、夕方になっていた。 警察署から出ると園崎家の迎えが来てた。 「詩音さん。ご無沙汰しております。」 警察から本家に連絡が入っていたらしい。 車に乗せられ、本家に向かう詩音。 「党首は大変ご立腹です。」魅音が詩音を連れて、地下祭具殿に連れていった。 重厚な扉を開けると、そこには、党首を始め一族が待っていた。 部屋には、数々の拷問器具が置いてある。 「どの面下げて戻ってくるのかと思えば、あんな裏切り者の北条の倅と帰ってくるとは!」と叫ぶ党首。 「鬼婆! あんた、何言ってるの? まるで害虫みたいに悟史くんを。。。 時代錯誤もいいところよ!」と食ってかかる詩音。 「そっか、魅音が告げ口したのか・・・」と呟くと詩音は、「そう!私は、北条悟史くんは好き。 人を好きになるのに理由が居るの?」と張り上げる。 「詩音の覚悟は分かったよ。 でも、ここまで来ると、誰も詩音を庇えなくなる・・・」と魅音が近づいてきて耳元で囁く。 「詩音がケジメをつけるしかない。。。 奥の部屋には、葛西と義郎おじさんが居る。 詩音、ばっちゃに謝って。 そうすれば、詩音ひとりの問題で済む。」と言う魅音。 しかし、詩音も抵抗する。 そして、魅音が葛西と義郎を手に掛けようとした瞬間、泣き崩れ、ひれ伏す。 「ごめんなさい。 私が間違っていました。許してください、党首様。」 「じゃ、どうやって、ケジメをつける?」 詩音の前に置かれたのは、爪を剥ぐために器具。 「どうやって使うか、わかりますか? 爪1枚1枚で、詩音のかけた迷惑とします。 自らの手で、3枚の爪を剥がして見せなさい。」 「3枚・・・ 葛西と叔父さんと悟史くんってこと・・・ ホントにそれで、他の3人は許してくれるんですか? 約束して!」と懇願する。 しかし、これは取引ではないと言って、取り合ってはくれない。 そして、器具に左腕を固定させられ、まず、小指の先端が、金属の板で押さえ込まれる。 呼吸が荒くなり、汗が滴り落ちる詩音。 覚悟を決めて、右腕を振り下ろし、爪を剥ぐ。 1枚目。 剥がれた爪が転がり、皮下組織が剥き出しになる。 「魅音、これで許して。。。」と言う詩音に、「もう、無理?」と冷たく言う魅音。 「まだやれるよ・・・ こんなの。。。」と言いながら、薬指を据え置く詩音。 しかし、器具が外れ、中途半端に爪が残った。 「やだやだやだ!」と取り乱す詩音。 「詩音、もうちょっとだから頑張って」と肩を押さえる魅音。 そして、園崎の部下が取り押さえ、頭に袋を被せ、強引に続きを始めた。 残りの爪が剥ぎ取られる音が響く。 翌朝、ベットの上で目を覚ます詩音。 左手の3本の指が包帯で巻かれている。 昨日あった事実を思い出して、トイレに駆け込み嘔吐する詩音。 葛西も義郎おじさんも無事だった。 園崎家からの最後の通達は、北条悟史のことは忘れろということ。 それでも、バイトをしなければ生活は出来なく、久しぶりに街へ出た。 すると、大石に声をかけられた。 「お怪我は大丈夫ですか? 化膿さえしなければ、綺麗に治りますよ・・・」と言う。 大石は詩音の身にあった事を知っていた。 そして、詩音は任意同行させられる。 そこで、悟史が失踪したことを始めて聞かされる。 驚く詩音。 「あれ? ご存じなかったのですか?」と大石。 部屋に戻ると、葛西が、北条悟史の叔母を殺した犯人が捕まったらしいことを詩音に告げる。 連続怪死事件を模倣した、異常者の犯行らしい。 雛見沢連続怪死事件はオヤシロ様の祟りと言われている。 悟史の叔母を殺した犯人が捕まったことで、 悟史自身の失踪もオヤシロ様の祟りに組み込まれてしまったかのように感じる詩音。 次回予告。 消したのは記憶の香り・・・ 見えるのは憎しみの傷跡・・・ 響くのは過去からの足音・・・ ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の参 <鬼の血脈> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の参/2006-09-01 <鬼の血脈> |
「悟史くんの叔母殺しの真犯人って、一体何者です?」詩音が大石に聞く。 しかし、その"真犯人"はすでに死んでいるという。 そして、悟史の失踪は、雛見沢では、オヤシロ様の祟りという事になっている。 図書館で、過去の事件について調べている詩音。 「4年目の叔母は裏切り者の縁者か・・・ オヤシロ様の祟り・・・」 気づくと、隣に鷹野が立っていた。 それに気づいて慌ててメモを隠す詩音。 しかし、それを余所に、鷹野はオヤシロ様の祟りについて話を始めた。 「死んだ人間の数だけ、生贄が必要なの。 私の研究テーマは古代雛見沢の暗黒史について。 人喰い鬼の事。 犠牲者を拘束台に縛り付けて、腑を引きずり出す儀式こそが、今の綿流しの由来。 その犠牲者は、鬼が淵の底なし沼に鎮められているのよ」と言いながら、 鷹野は、研究ノートを詩音に見せた。 夕方、詩音の家に魅音が来た。 「あのさ・・・ 爪は治った? ・・・ゴメンね」 「次期党首の役割を演じただけでしょ?」 しかし、魅音の次の一言で詩音の中に鬼が産まれた。 「悟史、ホントにどこへ行っちゃったんだろうね・・・」 「嘘だ!嘘だ! お前が悟史くんを鬼隠ししたんだ!」と魅音に迫るが、魅音の爪も自分と同じように剥がされている事に気づく。 魅音は詩音と悟史を庇うために、ケジメを尽かさせられたらしい。 そして、詩音はその時から、魅音を信じることと悟史の事を封印することを誓った。 それから1年間、何ごともなく時が流れていった。 またチンピラに絡まれそうになる詩音。 前にも同じようなことが・・・ しかし、それを助けてくれたのは、今度は悟史ではなく圭一だった。 そしてまた綿流しの祭の日がやってきた。 1年経っても、悟史の事が忘れられない詩音。 「どこにいるの・・・」と泣き崩れるが、後ろに足音が聞こえた。 振り返る詩音。 「そこに、居たんだ・・・」 夜になって、祭の会場に出向く詩音。 そこで、鷹野と富竹と出会った。 鷹野と富竹は、今から祭具殿に忍び込むから、一緒に来ないか?と詩音を誘う。 一度は断ったが、祭具殿に入れば、悟史の失踪についても何かが分かると思い、 祭の会場ににいた圭一を上手く連れ出すことにした。 祭具殿に行ってみると、富竹が錠前を開けていた。 中にはいると、オヤシロ様の御神体が安置されていた。 詩音だけには、何か足音が聞こえていた。 祭も終わり、眠りにつこうとする詩音。 しかし、寝付けず起きてみると、魅音と党首がオヤシロ様の祟りについて話をしていた。 「祭具殿に忍び込んだことがバレている・・・」 ふと、レナがオヤシロ様の話をしていたことを思い出した。 ヒタヒタと後ろを着いてくる足音・・・ 祭具殿を出たときからずっと私の後ろに着いてきている・・・ 暗闇から詩音の肩に手が伸びた。 振り返ると、魅音がこちらをじっと見つめている。 次回予告。 求めるのは僅かな安らぎ・・・ 見えるのは憎しみの回廊・・・ 落ちたのは暗闇の向こう・・・ ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の四 <仕返し> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の四/2006-09-08 <仕返し> |
「魅音です。そちらの対応は御願いします。 一切の口封じは御願いします。」魅音が詩音の首を押さえつけながら電話をする。 電話を切ると、詩音を引きずり上げ、富竹と鷹野が死んだことを告げる。
「富竹さんは、ご自分で首を掻きむしりお亡くなりになられました。 鷹野さんは、遠くの山で、ドラム缶に詰められて焼き殺され、お亡くなりになりました。 大変残念なことです。」 どうしてそんな死に方を、と動揺する詩音に、
顔を近づけて魅音が、「オヤシロ様の祟り」という言葉を口にした。 迫ってくる魅音に護身用で常に持ち歩いていたスタンガンを撃つ。 気絶する魅音。 そして、次に詩音が向かった先は、党首の部屋。
「だれだ?こんな夜遅くに電話してくる奴は」と振り返ろうとした瞬間にスタンガンが打ち込まれ、その場に倒れる。 魅音を引きずり、牢獄に放り入れる。 意識を戻した魅音に、「じゃぁ、聞くよ? 雛見沢連続怪死事件、通称・オヤシロ様の祟りって、ダム戦争のケジメ?」と詩音。 しかし、魅音は「そうかもしれない」と曖昧な答え方をした。 ほとんどのことは党首が決めていて、自分は表向きな取り次ぎをしているだけだと言う魅音。 次に詩音が疑問に思っていることは、通常、一人が殺され、一人が生贄とされるオヤシロ様の祟りで、今回は、富竹と鷹野の二人が死んでいること。 「これは、どういう事? 祭具殿に忍び込んだことに対する祟り?」と聞く詩音。 しかし、祭具殿に忍び込んだことを知らなかった魅音は驚く。 「祭具殿を犯したの? たぶん、祭具殿に忍び込んだ奴がもう二人居て、その二人は今、行方不明になってると思う」と答えた。 その答えに動揺する詩音。 "残った二人って、私と圭ちゃん・・・?" 次に、詩音は、車椅子に括りつけた党首の元へ行く。 なかなか意識を取り戻さない投入に足蹴りを入れて、叩き起こそうとする。 それでも起きない党首の首を吊し上げ、ライターを近づける。 そのライターの炎で眉を焼いてみるが、反応はない。 「ちくしょう。死んでやがる。 悟史くんへの謝罪もないまま、苦しまずに死ぬなんて・・・」と詩音は壁に吊されていた鞭を手に取り、死体に激しく鞭を打ち込む。 すると、背後に再び足音が聞こえた。 「あんたが、レナの言っていたオヤシロ様? ばーか。 誰が信じるかよ!」と叫ぶ。 再び魅音に尋問する詩音。 今度は隠し井戸の在処を聞き出す。 詩音は、党首を晒して、魅音からあっさりと在処を聞き出した。 「へぇ。 上手く隠したわね。 あなたは下へ降りたことはあるの?」と聞くと、「降りたくもない」と即答する魅音。 「そうよね。 拷問で殺した死体を捨てるための井戸って話だものね。」 そういうと、党首の車椅子を押し始めた。 それを見た魅音は、「ばっちゃを井戸に落とすの?」と叫ぶ。 「いえ。捨てるの。 とっくに死んでるしね」と詩音。 「ひどい。。。 詩音、どうしてこんな事を。 悟史の敵討ちってこと?」 「そうね。 わたしは、鬼婆を殺す理由はあったのかもね。 それは、嘘を付いたこと。 爪を剥がしてケジメを付ければ、悟史くんは助けると言ったはずなのに、消された。 ・・・魅音、ゴメンね。 魅音が魅音の言うとおりに何も知らなかったのなら、虐めないからね。安心して。 でも、もし、魅音も嘘を付いていたら、どういう目に遭わされても知らないからね・・・」 翌朝、園崎家の電話が鳴る。 その電話を取ったのは、詩音だった。 しかし、先方にはそれが詩音だとは分かっていない。 そして、詩音に伝言を頼んだ。 <昨日の件で至急に役員会を開くことになった。神社の集会場で5時> すぐに別の電話が入る。 今度は葛西だった。 葛西に自分が祭具殿に入ったことを告白する。 「・・・詩音さん、私はあなたの見方です。 しかし、いくら私でも、庇いきれないことはあります・・・」と話す葛西。 それを聞いて愕然とする詩音。 なんとか自分を落ち着かせようとする。 魅音は幽閉しているし、自分はオヤシロ様の祟りで消えたと言うことにすればいい。 となると、残るは前原圭一。 敵をおびき出す良いチャンスかもしれない。 詩音は圭一をエサに、敵をおびき出す作戦を思いついた。 そして、学校へ着くと、早速、魅音の為りで圭一に近づく。 「昨日の晩さぁ、富竹さんと鷹野さんに会わなかった?」と聞く詩音。 「さ・さぁ・・・」と自信なさげな演技で答える圭一。 「じゃぁ、もう一つ質問ね。 詩音に会わなかった?」と聞く。 しかし、圭一は、その質問は昨日も聞かれたと答えた。 そして、詩音は魅音として役員会の集会場に行った。 村長の挨拶に続いて、園崎家の挨拶の順番が回ってきた。 「園崎家党首代行の園崎魅音で御座います。 本日は、党首に代わりまして出席させていただきます。 5年目の今年もオヤシロ様の祟りは起ってしまいました。 誠に残念なことです。 どうして、このような事が起こってしまったかが分かる方はいらっしゃいますか?」と一同に問う詩音。 「それは、祭具殿を土足で忍び込み、穢れを持ち込んだからです。」 それを聞いた瞬間に、一同が声を張り上げる。 その反応に”間違いない。 鬼婆とオヤシロ様をつなぐ黒幕がこの中にいる・・・”と直感した詩音。 そして、詩音は続ける。 「祭具殿に忍込んだ輩は全部で4人。 残りの二人は、園崎詩音と前原圭一です。」 こちらを見る目が全て、無機質で無感情だった。 役員会が終わり、詩音は村長を園崎家に招く。 お茶を出し、これから祭具伝に忍び込んだ詩音がどうなってしまうのかを村長に聞く。 村長は、詩音が反省しているのなら大丈夫だ、と胸を張る。 その言葉を聞いた魅音を演じる詩音の目から涙がこぼれ落ちた。 しかし、村長の次の一言で詩音が豹変する。 「北条の坊主ならいざ知らず、詩音ちゃんなら、大丈夫。 北条の奴らは、村を売ろうとしたんだから、仕方ない。」 「でも、悟史くんは、去年詩音がケジメを付けたから助かったんじゃ。。。」と言う。 「ケジメ? あの爪の3枚は、葛西さん、義郎さん、詩音ちゃんで3枚だって聞いていたよ」と村長が答えた。 その言葉に愕然の詩音。 嘘を付かれていた。 「・・・北条家なら何があっても構わない。 北条家なら汚らわしい・・・ そういった思考に犯されたお前のような奴がいることが許せない。 悟史くんが可哀想。 悟史くんが何をした? なにもしていない。 ただ北条家だっただけ。 なのにどうして、祟りが呪いが降りかからなければならないの? 悟史くんに何の罪があったというの!!!」 次の瞬間、村長にスタンガンを撃ち込む詩音がそこにはいた。 次回予告。 触れたのは揺れた面影・・・ 響くのは悲しみの谺・・・ 香のは焼けた思い出・・・ ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の伍 <冷たい手> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の伍/2006-09-15 <冷たい手> |
夜、自分の部屋に戻った詩音は、圭一に電話をし、富竹と鷹野が死んだことを報告する。 すると、自分の身の危険を察し、圭一は詩音に「どうしてくれるんだ?」と怒鳴りつけた。
受話器の向こうで取り乱す圭一を無視して、途中で電話を切る詩音。 「ウザいんだよ。ばーか」 次に詩音は、魅音として村長の自宅に電話する。 村長の息子が出たが、村長である父親はまだ帰っていないという。
詩音は、青年団を集めて探そうと言った。 村長の息子も渋々了承する。 園崎家の拷問部屋。 天井から吊された鎖に君義村長が首を括られ、後ろ手に拘束されている。 鎖の長さは、絶妙に足が地に着く程度に調整されているので、死ぬことはない。 「苦しそうですね。 私の質問に、ひとつずつ答えてくれれば、鎖の輪っかをひとつずつ増やしていってあげますよ」と詩音が笑う。 しかし、村長は話すことが出来ない。 「あら。 それでは話すことも出来ませんわね」と言って、鎖を解放する。 そして、床にたたき落とされる村長。 「悟史くんの居場所は?」と聞く詩音に、「本当に知らないんだ。詩音ちゃん・・・」と怯えながら答える村長。 そして、再び鎖を引き上げ、村長の首を圧迫させる。 そして、もう一度聞いた。 「悟史くんは生きていると思いますか?」 「生きていると考えるのは・・・ 難しいと思う。」その返答に、村長に近づき、「そうですよねぇ。 ただ、叔母を殺したという罪ではなく、北条だから殺された」と詩音が言う。 村長もおとなしく本当の事を話し始めた。 叔母殺しの真犯人は薬物中毒者で既に死んでいるが、実は悟史の代理犯人だったという噂。 警察の捜査を後目にそんなことが出来るのは魅音だけだということ。 しかし、例え悟史が死んだとしても、死体が見つからないのはおかしい。 そして、ふと詩音の脳裏に古井戸の存在が思い浮かんだ。 もしや、その中に悟史が居るのではないか?と直感した。 懐中電灯を持って、古井戸を覗き込む。 悟史の名前を叫ぶ。 しかし、井戸の中に反響するだけ。 その場に座り込む詩音。 その時、悟史の声が聞こえたような気がした。 「私も飛び降りるから、受け止めて!」と叫ぶ詩音。 ”・・・生きて” その後、ゆっくりと魅音の幽閉されている牢に近づき、「悟史くんを見つけた。 井戸の中なんだね・・・」 「そうだと思う。 そこしか無いもん・・・ もし、その場に居合わせたら、止めるよ。 せめて、命だけは・・・」と魅音が答える。 その答えに、詩音が発狂する。 「嘘だ! なんで助けなかったんだ!!!」と鉄格子を掴み、暴れる詩音。 翌朝、魅音に扮する詩音が、レナと圭一と一緒に登校する。 昼休み、梨花を呼び出す詩音。 「ところで、古手家党首として、今回のことはどこら辺まで知って居るんだ?」と聞く詩音 「富竹の事ですか?」という梨花の反応に、やはり古手家の党首として一般には知り得ないことを知ってことを確信する。 「オヤシロさまの祟りとしか言えないです。」 「そんなことは分かっている! 祭具殿に忍び込み穢れを持ち込んだ輩は4人居る。 そのうちの二人は死んだ。 残りの二人は、どうケジメを付ける?」と梨花に迫る詩音。 「魅ぃの言うケジメがよく分からないのです。 祭具殿に入っては行けないのは、中に怖い道具が在るからなのです。 入った人も怖かったと思います。 その二人が本当に反省しているなら許します」と答える梨花。 その答えにキレる詩音。 「何をひよった事を言っているんだ? 君義は、園崎がケジメを付けた。 残るは前原圭一。 アイツは、古手家がケジメを付けろ。」と梨花の胸倉を掴み、平手打ちをし放り投げる詩音。 ・・・もしこれで、前原圭一に何かあったら、コイツも鬼婆と同類って事になる。その場合は、無惨な目に遭わせてから殺してやる。 夜の園崎家。 暗い部屋で詩音がボーっとしてる。 「君義のおじいちゃん、死んじゃったかな? 大好きだったのに・・・ 大好きな人はどんどん死んでいく。 さとしくんも・・・」 すべての原因が沙都子にあると信じている詩音。 そのとき、醤油の回覧を見た梨花が一升瓶を抱えて園崎家にやってきた。 詩音扮する魅音の後を歩く梨花。 しかし、詩音には、梨花の足音が聞こえないように感じた。 振り返ると、ちゃんと付いてきていた。 台所に案内し、醤油を出そうとすると、梨花が突然スプレーを詩音の顔に噴射した。 目に入った詩音は、床に倒れ込む。 そして梨花が詩音の上に馬乗りになり、注射器を取りだした。 危険を感じた詩音が、抵抗する。 不意打ちを食らった梨花が怯んだスキに立ち上がり、スタンガンを手に持ち、「ぶちまけたろか!」と脅す。 注射器vsスタンガン。 詩音のスタンガンが梨花を直撃する。 ショックで倒れる梨花。 そして、脇腹に蹴りを喰らわし、 握っていた注射器を奪い取り、思いっきり梨花の右手首に打ち込む。 「なんの薬が入っていたのか、あんたの身体で試させて貰う。 あとどれくらいでくたばるか。 おっと、それでは拷問する楽しみが無くなる。 場所を移そうか。 楽しい地下の拷問部屋へ。」 震えながら壁を支えに立ち上がる梨花。 徐に、テーブルの上の包丁を手に取った。 「あら、そんな事をする元気はまだあったのね。 私が楽しく、あんたの手に釘を打ち込む間は、生きていて貰わないとね。」と詩音。 「あんたの誘いは断るわ。もの拷問狂。」と睨みつける梨花。 「確かにそのほうが古手家党首としてはふさわしいよ。 でも、立ってるだけでフラフラなその身体で、どうやって抵抗する気?」と挑発する詩音。 「そうね。 あんたの言うとおりにコレが限界。 でも、あんたの拷問で殺されるくらいなら、お先に退場させて貰うわ。」と梨花。 「退場w 出来るならしてご覧よ!」と詩音。 そして、梨花は壁に包丁の柄を突き立て、自らの顔に突き刺した。 意識が飛ぶまで何度も刃先に打ち付ける。 当たりに血と脳髄液が飛び散る。 その様子を見て、最初は驚くが、最後のころには面白くて仕方がない詩音。 自らの手で絶命した梨花。 顔の半分は無くなっている。 「やった! 悟史くんの敵に勝った!!」と絶叫する詩音。 そして、鼻歌まじりに梨花の死体に新聞紙を被せる。 その時、電話がなった。 梨花の帰りが遅いことを心配した沙都子からだった。 「ちょっと、おかずを多く作り過ぎちゃってさ、梨花ちゃんに夕御飯をごちそうしてるんだ。 沙都子も来なよ。 梨花ちゃんももう食べてるよ」と沙都子を誘い出す詩音。 次回予告。 通り過ぎるのはいつもの分かれ道・・・ 駆け抜けるのは暗がりの曲がり角・・・ 辿り着くのは破滅への落とし穴・・・ ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の六 <断罪> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 目明し編 其の六/2006-09-22 <断罪> |
返り血を拭きながら詩音は、圭一に電話をしている。 君義が居なくなったには、自分が祭具殿の事を話してしまったためだと告白する。 動揺する演技をする詩音。
それに釣られて、圭一は梨花に自分も祭具殿に入ってしまった事を言ってしまった。 詩音は再び地下の拷問部屋に戻ってきた。 そして、魅音が幽閉されている牢獄への扉をひらき、声が通るようにした。 拷問部屋には、沙都子が磔られていた。 そして、沙都子に話しかける。 「君義のおじいちゃん、死んだ?」 沙都子の隣には、首を括られた身体がぶら下がっている。 「あぁ。聞いたんだ。断末魔w」と詩音は不気味に笑う。 「私をどうするつもりなんですの?」と沙都子が叫ぶ。 「・・・殺す。」詩音が答える。 それを聞いた魅音が、やめて!と命乞いをする。 「今頃、命乞いするんだ。 あんたはそれを悟史くんのときにはしなかった。 それがあんたの罪なの。」と詩音は言う。 そして、沙都子の右腕にナイフを突き刺す。 沙都子の絶叫が響く。 「今のあんたは、あの時の私。 どんなに叫んでも届かない。 あんたはそこで、苦しみを味わっていればいい!」と良いながら、沙都子の右腕をナイフで滅多刺しにする詩音。 「よし、じゃぁ、こうしよう。 1000回、ごめんなさいって言うんだよ。 そうすれば、沙都子を解放してあげよう。」 それを聞いた魅音は必死に連呼する。 その間にも、詩音は沙都子の右腕をいたぶり続ける。 「泣けば、にぃにきが助けに来てくれるのかな? あぁ? 聞いているのか?」と気絶した沙都子を叩く。 「どーしたのよ。もう、右手の感覚がない? じゃぁ、次は左手にしようか?」と詩音。 「私が、にぃにぃに甘えすぎていたから消えてしまった。 でも、にぃにぃは帰ってくる。 帰ってきたら、一人前になった姿を見せてあげるのです。 もう、にぃにぃの背中に隠れたりはしない姿を。」と沙都子が言う。 「あはは。 戻ってきてくれたらいいねぇ〜」と詩音がバカにする。 「私を刺して楽しいのなら、何度でも刺しなさい! でも、絶対に泣いたりはしない!」 それを聞いた詩音は、さらに激しく刺し続ける。 そして最後の一撃が、沙都子の命を奪う。 動かなくなった沙都子を前に、詩音は悟史と交わした最後の言葉を思い出した。 <魅音。沙都子の事を頼むからね・・・>そういって悟史は電話を切ったのだった。 一瞬、我に返る詩音。 「悟史くんのたった一つの願いすらも忘れていた。」 そのショックで、失禁し立ちつくす詩音。 「そう、もう私は鬼になってしまっていた。」 翌日、圭一とレナが園崎家にやってきた。 「自首しよう」とレナが言う。 園崎家は大石たちによって囲まれている。 最後に、30分で良いから圭一と二人きりになりたいと言う詩音。 しかし、その時にはもう、詩音は自分自身が詩音なのか魅音なのか分からなくなってしまっていた。 頭に浮かぶのは、”鬼”の一字。 そして、圭一を地下の拷問部屋に連れていこうとする。 牢獄には、魅音が幽閉されていたが、圭一にはそれが詩音だと信じ切っている。 その背後から圭一の頭に石を落として気絶させた。 次に圭一が気が付くと、磔台の上に、束縛されている状態だった。 詩音は自分に鬼が宿った訳を話し始めた。 その鬼の目覚めのきっかけとなったのが圭一だった。 詩音は圭一の指に五寸釘を突き立て、金槌を振りかざす。 圭一は覚悟を決めて、最後に二つだけ願いを言う。 一つは、詩音を許すこと。 もう一つは、魅音に身体を返すこと。 こんな状況下でも、自らの命乞いをしない圭一に呆れる詩音。 そして、圭一は付け足すように、「俺を殺さないでくれ」と言った。 しかし、詩音は、最初に二つって言ったから駄目だとすり寄ってくる。 しかし、最後の一つだけは叶えてやってもいい と詩音が耳元で呟く。 そして、圭一の身体にスタンガンを撃ち込む。 次に詩音が向かったのは、魅音のところ。 魅音に詩音の着ていた襦袢を着せ、詩音は魅音の着ていた下着を着る。 そして、魅音を井戸の方へ連れ出す。 詩音はこの井戸を降りて逃げ出すように脅す。 それを拒む魅音にスタンガンを翳して、「ここから落ちて、悟史くんに謝る?」と詩音。 しかし、魅音は井戸の下には悟史は居ない と言う。 魅音が党首に問いつめたとき、悟史に関しては園崎は手を下してない と言ったらしい。 じゃ、誰が悟史に手を下したのか? もしそれが本当ならば、詩音が殺してきた人達は、仇ではないと言うこと。 そんな理不尽な話があるはずがないと、魅音にスタンガンを押しつけ、井戸の底に突き落とした。 その後、大石たちが扉を突き破り、圭一と詩音は助け出された。 その後、夜になると、詩音に幻聴が聞こえるようになる。 ”あれだけのことをやって、まだ生き延びるつもりか? さっさと死ね” 気が狂いだした詩音は、ベランダ沿いに部屋を逃げ出し、圭一を呼び出した。 「・・・もうね、私、ここには居られない。 今日まで、頑張ってきたけれど、もう、だめ。 ( ゚∀゚)アハハ八八ノ\ノ\ノ\ノ \/ \ / \」と喚き、圭一に包丁を突き刺す。 「間に合ったぁ! 全部出来たぁ! 誉めてよ悟史くぅん!」と絶叫する。 そして、発狂しながら再びベランダ沿いに自分のマンションの部屋に戻ろうとする詩音。 しかし、服が引っかかり、その拍子に、バランスを崩し、足が滑った。 ごめんね悟史くん・・・約束を守れなくて・・・ごめんねみんな・・・今度は間違えないよ そんな事を思いながら落ちていく詩音。 次回予告。 囚われるのは過去からの残像・・・ 誘うのは未来からの虚像・・・ そこにあるのはもう一つの戯れ・・・ ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の壱 <幸せ> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の壱/2006-09-29 <幸せ> |
「人って、幸せになるためにどれだけの努力が許されるのかな・・・ 不幸って連鎖するものだと思うの・・・ じゃ、始めるよ。竜宮レナ。一世一代のがんばり物語を!」レナが天を仰ぐ。 学校の校庭で水鉄砲戦争で部活。 沙都子に追い込まれるレナ。 しかし、一枚上手だった。 そして、最後に残ったのは、レナと圭一。 ほとんど同時撃ち。 とてもじゃないが優劣を付けられないとの、主宰の一言。 しかし、罰ゲームは実行される。 エンジェルモートのコスの梨花。 ブルマにセーラーの魅音。 メイド服の沙都子。 かなり狂乱な勝ち組w おもちかりぃ〜 はぅ〜☆ 「こんなに楽しい毎日が続いていると、ある日突然転びそうで怖いよなぁ」と圭一が帰り道で、レナと並んで話をしている。 「だから、いつ倒れても良いように毎日をしっかり楽しまないとね」とレナが答える。 そして、レナは宝探しに行くと言い出した。 一人でゴミ処分場の山をあさっていると、雨が降り出した。 捨てられたバスの中で、昔のことを思い出していた。 レナの両親が離婚したときの事。 「駄目だレナ。 不幸になったなんて考えちゃいけない。 幸せなんだ・・・」と自分に言い聞かせるように呟く。 ずぶ濡れで家に帰ると、父親がタオルを持ってきてくれた。 そして、リビングが一新して家具が新しくなっていた。 そして、庭には古い家具が捨てられている。 父親は、新しい椅子に腰をかけると、レナに遣いを頼んだ。 興宮の洋服屋にジャケットを取りに行って欲しいということ。 翌日、洋服を取りに行くがまだ入荷していないとのこと。 仕方なく、近くの喫茶店に入る。 すると、奥でガラの悪そうな男とどこかで見覚えのあるような女が借金の取り立てをやっていた。 一頻り金を巻き上げると、意味深なことを男が言い始めた。 「で、おまえの雛見沢の旦那は、どうなのよ?」 「なんか、別れた奥さんからたんまりと慰謝料を貰ったらしく、5000万くらいあるらしいわよ。 泡銭だから気前も良いし」 ずっと聞き耳を立てていたレナ。 男が店を出ていった後に、その女の顔を見てみた。 それは、レナの父親が最近つきあっている女性によく似ている。 そのとき、詩音とボディーガードの葛西が店に入ってきた。 一人で座っているレナを見つけて、声をかけてきた。 男は葛西とすれ違う時に道を譲り、恐縮しているように見えたので、 レナは葛西にあの男と女のことについて聞いてみた。 どうにも、恐喝と博打、美人局などで金を巻き上げているらしい。 それを聞いたレナは血相を変えて店を飛び出した。 次回予告。 貫くのは幸せへの想い・・・ 交わされるのは友との決めごと・・・ 救われるのはひとときの迷い・・・ ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の弐 <還る処> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の弐/2006-10-06 <還る処> |
間宮リナがレナの父親を釣ろうとしていることを知ってしまったレナ。 その憎悪が増していく。 家に帰ると、金庫を取り出し、通帳を確認すると、何度も現金が引き出されていることを見てしまった。 幸せな日々は有限なんだよね・・・ またリナが家にやってきた。 そこから逃げるように。レナはダム跡地のゴミ山に向かった。 その後を、リナも追う。 レナはリナを裂けるように先を急ぐ。 「ここは誰もいないし、誰にも何も聞こえません・・・」と呟くレナ。 そんなレナにリナが質問をする。 「レナちゃん、私のことが好き?」 レナの脳裏に昔の記憶がよみがえり、「再婚なんて、許さないです」と冷たく答える。 その返答に、驚くリナ。 そして、レナの耳元で、「私、妊娠してるの」と囁く。 それを聞いてレナの怒りが爆発する。 「嘘だ!」と叫び、喫茶店での北条鉄平とリナの会話を聞いてリナの本性を全て知っていることを告げる。 次の瞬間、リナはレナを殴り飛ばし、 倒れ込むレナの首を押さえつけた。 レナは近くに落ちていたガラスの破片で、リナの腹部を切り裂く。 そして、怯んだリナに、鉄パイプを振り下ろす。 「死ね! 死んでしまえ!!」 顔が潰れ果て、動かなくなったリナの死体を引きずり、ゴミ冷蔵庫に押し込む。 日も暮れて、家に帰ると、北条鉄平が父親を脅しているところを見てしまった。 レナは北条の後を付け、声をかけた。 「リナが呼んでいる」とうそを付いて、鉄平をゴミ山におびき出す。 暗くなったゴミ山は足下がおぼつかなく、鉄平は前に進むのがやっとだった。 その隙に、レナは背後に回り込み、持ってきた鉈を頭に振り下ろす。 真っ二つに裂けた頭部から脳を晒して、鉄平が倒れる。 翌日の放課後、レナは部活が出来ないと言って、先に帰る。 そして、向かった先はゴミ山。 ノコギリで、リナと鉄平の死体を切断し、黒いゴミ袋に分けて、冷蔵庫に放り込みだした。 そのころ、学校の教室では、魅音たちが部活のネタを探していた。 そして、その日は、ゴミ山に入ってレナのように宝探しをすることとなった。 そこで、レナと鉢合わせになる。 全てを見られてしまったレナ。 隠しきれなかったゴミ袋から切断された腕が見え、その周りに蠅が飛んでいる。 「・・・レナ。 どうして相談してくれなかったんだよ・・・」と圭一が訴える。 しかし、レナは冷静に問う。 「うち明けたところで、何をしてくれるの?」 返答に困る圭一。 「ね。 何も出来ない。 本当に辛いときは、誰も見方になってはくれない。 誰も助けてくれないし、誰も助けられない。」とレナが言う。 それでも圭一は、「俺は、それでも、レナを最後まで信じたいと思う」と言って、レナに手を差し伸べる。 その手に、梨花、沙都子、魅音が手を重ねてきた。 「レナは。。。 人殺しだよ。 きっと、みんなに迷惑をかけるよ・・・」とレナが声を震わせる。 その後、一同で、死体の入ったゴミ袋を山中に破棄する。 そして、何もなかった事にする覚悟を決めた。 綿流しの祭の日。 大石がレナたちを見ていた。 次回予告。 走り出したのはいつもの帰り道・・・ 蠢くのは不幸からの知らせ・・・ 開かれるのはスクラップ・・・ ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の参 <34号文書> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の参/2006-10-13 <34号文書> |
「初見で見た限り、仏は自分の手で喉を掻きむしっています。 薬物ですかね・・・」と大石刑事。 「こんな、自分で首を掻きむしるような誘導をする薬物なんてありませんよ・・・」と入江医師。
鷹野の姿を見かけていない事に気づく入江。 大石は急いで所在確認と身元不明死体の有無を確認をとらせた。 「となると、5年連続になりますね。。。 オヤシロ様の祟り・・・」 学校の放課後、レナたちが部活で楽しんでいるところに、レナに呼び出しがかかる。 言ってみると、大石が来ていた。 そして、富竹と鷹野の写真を見せ、話を聞きたいという。 「この二人に最後にあったのはいつですか?」 「綿流しのお祭りの夜です。 富竹さんたちに何かあったんですか?」と聞くレナ。 大石は、祭の夜に富竹と鷹野が殺されたことを告げる。 レナは以前に、鷹野から、オヤシロ様信仰を調査したスクラップブックを借りていたことを思い出した。 鷹野曰く、オヤシロ様信仰は、連続怪死事件はオヤシロ様信仰の狂信的勢力が起こしている事らしい。 「わたし、オヤシロさまに会ったことあるんです。」 レナは、茨城に引っ越したときにオヤシロ様に出会っていた。 自暴自棄になり、手首を剃刀で斬りつけると、傷口から血と一緒に蛆虫が溢れてきた。 そして、その蛆虫は体内に戻ろうと蠢いている。 そんなとき、オヤシロ様が現れて、助かるには雛見沢に戻るしかない と言ったらしい。 それを聞いた鷹野は、自分の調査スクラップを渡した。 「でも、私が、こんな調査をしていることは内緒にしておいてね」と耳元で囁く。 家に戻り、ノートを開くと。 "うじ虫""オヤシロ様の祟り"という単語が目に入り愕然とするレナ。 翌日の学校の帰り道、圭一が歩いていると、茂みの中からレナが手招きをしていた。 「最近、私は誰かに見張られているの・・・」とレナが言う。 レナの心当たりは、連中は鷹野のノートを探しているらしい事。 レナは、鷹野のノートから検証したオヤシロ様と連続怪死についての考察を話し始めた。 そして、最後に、このことは絶対に誰にも言ってはいけないと念を押す。 そして、圭一だけが茂みの外に出ると、白いバンが止まっていた。 窓が下りて、男が声をかけてきた。 その話っぷりは、レナを探しているようだった。 夕方、圭一はレナと電話で話す。 「簡単に言うと、このスクラップ帳に書かれていることが事実となると、彼らの神を貶める可能性があるの」とレナが話を始める。 オヤシロ様信仰を復活させようとする勢力にとっては非常に都合の悪いことだった。 「つまり、オヤシロ様は神様じゃないってこと」 オヤシロ様に纏わる話はいくつもあるがその原典は、<中から出るな 外から入るな>というもの。 鬼ヶ淵から鬼が湧きだして人を襲ったのではなく、湧きだしたもので人が鬼になって襲った・・・ それが寄生虫。 沼から、発生した奇病、人を凶暴化させる病気。 それの原因が寄生虫、あるいはウィルスと言ったほうが良いかもしれない。 となると、ここでいうオヤシロ様とは、それを治した医者のような存在か? というか、治療ではなく、単なる対処療法だった可能性が高い。 そして、被害を拡大させないための掟が、<中から出るな 外から入るな>だった。 寄生虫は気候風土の関係で雛見沢でしか生きられない。 ウィルスが発祥すると、猟奇的な方法で人を殺す。 そして、その発症者を消す。 それを繰り返し、最終的には、寄生虫と相性の良い人間だけに淘汰されていく。 そしてそれが現在の雛見沢住人だった。 そして、腸流しにも意味があった。 それを元にワクチンを作るということ。 これが事実だとすれば、オヤシロ様信仰にとっては、都合の悪すぎる話。 狂信者にとって神を復活させる事 イコール 寄生虫を雛見沢にばらまくこと。 それが、オヤシロ様の復活。 翌日の教室から窓の外を見ていると、例の白いバンが入ってきたことに気づいたレナ。 白いバンには、作業着姿の男が乗っていた。 学校には、造園関係で来たように偽装していた。 レナは職員室に男が置いていった封筒の裏に書かれていた電話番号に電話してみるが、未使用番号だった。 そして、学校からレナの姿が消えていた。 次回予告。 滲み出す血は過去への記憶・・・ 気づいたのは罪の重さ・・・ そこにあるのは決着の未来・・・ ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の四 <地球侵略> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の四/2006-10-20 <地球侵略> |
園崎組が総動員でレナの行方を捜している・・・ レナは公衆電話で大石と話している。 レナは、鷹野のノートに記されていた、オヤシロさまと細菌テロの関係を大石に伝える。
大石も、鷹野の死体と岐阜県警の鑑識の結果をレナに伝える。 鑑識の結果が正しいとすると、祭の夜には鷹野は死んでいたことになってしまう。 電話を切ると、大石の部下が、状況を報告する。
竜宮レナを探しているのは葛西であり、レナは家の金を数十万持ち出して逃走中であること。 それを聞いた大石は怒号を上げた。 その夜、圭一と魅音が話をしている。 魅音曰く、昨日の遺体は園崎家が掘り返して場所を変えたこと、レナは警察に追われていて、警察に捕まるよりも早く園崎家が見つけだすよう言ってある事。 レナは、産廃処分場の廃バスの中に隠れていた。 暗闇の中、赤くなった首を掻きむしる。 すると、すり切れて血が出てきた。 その血には、蛆虫が蠢いていた。 圭一が心配して産廃処分場にやってきたとき、レナはそこを立ち去ろうとしていた。 もう、安全じゃなくなったから場所を変えるためだという。 「夕方ね。 あの二人の遺体を隠した場所に行ってみたの。 そしたら、もう無かったの・・・」とレナが言った。 「返答できない圭一。」 「みーちゃんだ。 みーちゃんが、私を売ったんだ。。。」 どう答えて良いのかわからなく動揺する圭一に、レナはオヤシロさまの真実について話し始めた。 「実はね、寄生虫の正体は宇宙人なの。。。」 「宇宙人?・・・」唖然とする圭一。 「宇宙人なんて関係ない! 信じろ! ここで約束したじゃないか! 仲間だろ!」と圭一は言う。 "仲間"という言葉にレナは異常に反応する。 「圭一くん。 仲間っていうのは、隠しごとをしないんだよね・・・」とレナは話し始めた。 「圭一くん、ここに来る前は飛んでもないことをやってたんだね。 私、大石さんに調べてもらったんだよ、みんなのこと。 児童連続襲撃事件。 小さな子供だけを狙って、モデルガンで撃っていた。 しかし、両親の呵責に耐えられず、自首。 お父さんが大金持ちだったから、示談金をたんまりと積んで、ほとぼりが冷めたら、引っ越し・・・ いいねぇ、大金持ちは! ・・・お前なんか、仲間じゃない!」とレナは言い捨て、その場を去っていった。 翌日、学校にはレナは来なかった。 神妙な面もちの圭一が、魅音や沙都子・梨花に話したいことがあると言って、自分がここに来る前にやってしまったことを告白した。 「なんでそんなことを言う気になったの?」「圭一は、何を期待しているのですか?」と魅音と梨花が聞く。 「仲間に隠しごとをしてはいけないわけ? だれだって、隠しておきたい事はある。 それを全部うち明けなければならないのなら、私は仲間なんていらない。」と魅音。 「うち明けなくて良いことと、うち明けなければならないことは違うのです・・・」 その瞬間、圭一の脳裏にある映像が見えた。 「俺は、何て事を。。。 魅音を、レナを、殺してしまった・・・ 俺は、よく似た世界で仲間を殺していたんだ。。。仲間に疑心暗鬼になって殺してしまった。 レナは、あの時の俺と同じだ。 まだ間に合う。 運命は変えられる。 掴めるんだ、その先の未来を!」 夜、園崎家は大石を料亭に呼びだし、レナを追わないように提言した。 その取引として、園崎家が保管する鷹野のスクラップノートを警察に献上することを提案した。 そして、警察側の条件は、今ここにないノートが手に入った場合は速やかに警察へ提出すること と 竜宮レナの身柄が確保された場合も速やかに警察へ引き渡すこと。 その条件を了承し、警察も、レナの尋問には園崎家が派遣する弁護士を立ち会わせることを了承した。 「努々、無碍になさらぬよう、お願い申し上げます。」と頭を下げる園崎家。 次回予告。 迷い込んだのは思い出の教室・・・ 響くのは絶望へのタイマー・・・ 辿り着くのは始まりの終わり・・・ ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の伍 <リテイク> ・・・あなたは、信じられますか? |
| ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の伍/2006-10-27 <リテイク> |
激しい異臭が入ってくる教室。 しかし、真夏でクーラーのない教室を閉め切るわけにもいかない。 職員室の電話が鳴る。 相手は、レナだった。 先生は、レナに呼び出され学校を去る。
しかし、レナは鉈を持って、教室に現れた。
「みんな起立! 教室の真ん中に集まって!」と声を上げるレナ。 怯える下級生。 レナは鉈を教壇に突き立て、睨みつけた。 夕方になり、学校の周りは警察によって取り囲まれている。 校舎には、レナと生徒15人が残されている。 大石が渋い顔をしながらタバコを吹かす。 その時、警察に車載電話にレナから電話が入る。 受話器を取る大石。 「大石さんですか? 大石さんは私の見方ですね?」レナが聞く。 その問いに、素直に肯定する大石。 そして、圭一と話がしたいと申し出る。 レナは一呼吸置いて、圭一に受話器を渡した。 「大石さんが圭一くんと話したいって・・・」 両手を頭の後ろに組んでいた圭一は、右手で受話器を受け取る。 「前原です。」 「竜宮さんは、今、何をしていますか? 前原さん。 yesなら"はい"、noなら"ええ"で答えてください。」と大石が言う。 「竜宮さんが何を要求していようとしているか知っていますか?」「ええ」 「あなたは、竜宮さんに脅迫されて見方のふりをしてる?」「はい」 「犯人は竜宮さん一人だけ?」「はい」 そのとき、レナが受話器を奪い取り、大石との話に割り込んだ。 「圭一くんは見方だったでしょ? で、捜査は進んでいます? 寄生虫の研究施設は見つかりましたか?」とレナが聞く。 冷静を保とうとしながら、言葉を選びつつ答える大石。 しかし、その対応にレナがキレた。 大石は、捜査を勧めるには、決定的な証拠がないと難しいと言う。 それを聞いたレナは、以前に鷹野からもらったスクラップ帳を差し出すと言った。 そして、そのノートを圭一に託し、圭一は、校舎をでて、大石の元に出向いた。 ノートを差し出す圭一。 そして、それと引き替えに、大石は圭一に、モノを渡した。 「だいじょうぶです。 竜宮さんからは見えていません。 教室に戻る途中で読んでください。」 教室に戻る途中の廊下で、圭一はメモを開く。 <盗聴器はイヤホンをつければ会話も可能 護身用スプレーの射程は1m 顔面を狙うこと>と書いてあった。 握りしめる圭一。 そして、教室に戻ると、レナがガソリンを撒いていた。 その音声は、警察が渡した盗聴器を通して、大石たちにも聞こえていた。 焦る大石。 そして、圭一が持ってきたノートに、 レナが書いたと思われるメモが挟まっていた。 <わたしは、今夜中に首を掻きむしって死ぬでしょう。 だから、今夜の19時を鉱床の期限としたいと思います。 一斉捜査が行われなかった場合、人質と一緒にガソリンで焼け死ぬ事を選びたいと思います。 なお、別の手段で爆発させる方法も準備させていただいております。 キッチンタイマーを使用した簡単な時限装置のような物です。 こちらも、19時に時間を設定させていただきました。 どうか、速やかに行動を開始されますようお願い申し上げます。> 時刻は既に18時。 大石がメモを握りつぶす。 一方、教室では、壁にくくりつけた魅音を、鉈の柄で殴打していた。 無言のまま打たれ続ける魅音の頭部から、血が滴り落ちる。 その時、電話が鳴った。 受話器を取るレナ。 大石がレナの意識を逸らしている間に、圭一は、盗聴器のイヤホンを耳に装着する。 「聞こえますか? 興宮署の熊谷と申します。」 熊谷は、圭一に時限発火装置の存在を告げる。 期限まで15分しかないことも伝える。 しかし、教室内には、そのような、仕掛けらしき物は見あたらない。 そんなやりとりを盗み聞きしていた沙都子が、圭一の囁く。 「トラップは私の専売特許ですのよ。」 「じゃ、聞こう。 この教室を爆破させると聞いて、どこに罠を仕掛ける?」と圭一。 沙都子が自信に満ちた表情で推理を展開する。 その時、レナが振り返って、「どうしたの?圭一くん」と言ってきた。 圭一は、「今、何か物音が聞こえなかったか?」とレナに言う。 するとレナは、圭一に確認してくるように命令する。 教室から出ようとした圭一に、「レナを怒らせちゃ、イヤだよ。」と睨みつける。 教室を出ると、圭一は、沙都子の推理に基づいて、行動を始める。 そして、怪しげなコードを見つけた。 それを辿っていくと、準備室の中へと繋がっていた。 そして、コードの先には目覚まし時計がが置いてあった。 目覚まし時計を手に取り、裏を返すと、コードは、単にセロテープで貼られていただけ。 そして、「どうして、圭一くんは、目覚まし時計なんて持っているのかな?かな? 圭一くん、信じてたのに・・・ 酷いよ。 圭一くん!」と圭一に向かって、鉈を振り上げた。 その瞬間、レナの背後から、梨花が突っ込んできてレナを突き飛ばした。 その反動で、レナの手から着火用のライターが離れる。それを奪い取る圭一。 そして、沙都子が、時限発火装置の場所がわかったと言ってきた。 圭一を庇うため、梨花がレナの前に立ちはだかる。 圭一は、沙都子の元に走る。 そして、レナと梨花だけが、残された。 レナは笑って「梨花ちゃんは殺されちゃうよ。 きっと。 怒ったレナに殺されちゃうよ」という。 しかし、梨花は低い声で「遊んであげるわ。 おいで・・・鉈女」と言う。 沙都子は、朝の異臭はガソリンのせいだと気づいた。 そして、発火装置は屋根の上にあることを推理した。 それを聞いた、圭一は屋根に向かって走り出す。 その時、沙都子は、圭一に。悟史のバットを渡した。 残された時間はあと1分。 屋根によじ登る圭一。 屋根の雨樋に、カウントダウンをする時限装置が挟まっていた。 駆け寄り、必死に手を伸ばし、時限装置に手をかける。 00:00:01でカウントが止まった。 それを確認した、大石が、人質の確保と突入を命令した。 教室に残されていた生徒は一斉に窓から飛び出し、機動隊が、校舎の中に入っていく。 しかし、気化したガソリンがいつ爆発するか、予断を許さない状態。 安易に突入は出来なかった。 そして、屋根の上には、圭一とレナが残された。 「あーあ。 せっかく宇宙人と戦っていたのに・・・ これで、人類が滅亡したら、圭一くんのせいだからね・・・」とレナが言う。 「(゚Д゚)ハァ? 宇宙人? だれが信じるかよ、ばーか」と呆れる圭一。 侮辱を受けて、キレたレナが、鉈を振りかざし圭一に襲いかかる。 圭一も、バットで応戦。 屋根の上で戦いが始まってしまった。 その時、梨花が、校舎からふらふらになりながら出てきた。 「彼なら・・・ 圭一なら、出口なき惨劇の迷路をうち破れるかもしれない・・・」と梨花が呟く。 「もう、決着、着いたんだよね・・・」 「まだ着いてねぇ そいつを振り下ろすまでは。」 圭一のバットはレナの鉈に飛ばされ、レナが圭一に馬乗りになって、鉈を振りかざしていた。 「・・・イヤだ・・・ イヤだよ。 どうして、こんな事になっちゃったんだろ。 私は、みんなのことを信じてたのに、どこで、こんな事になっちゃったんだろ・・・」とレナが涙を流し始めた。 「レナ! お前! 気づいたのかよ!!」と圭一。 「どうして・・・ あんなにも楽しかった日々を自分で壊してしまったのだろう・・・」 そして、起きあがった圭一は、レナを抱きしめる。 そして、 「簡単なことだったんだ! 誰でも思いつく簡単なことをすれば良かったんだ!」と圭一が言う。 「何かにヤバかったり、疑ったり、辛いことがあったら、仲間に相談すれば良かったんだよ!」 その言葉に泣き崩れるレナ。 そう、それこそが、とても簡単で、とても身近なところにある万能の鍵だった。 お互いを許し合い、約束しあうことで、疑心暗鬼に打ち勝ち、全ての惨劇を解決できる魔法の鍵だった。 だが、その鍵だけでは開けられない謎が、この雛見沢には残っている・・・ また、楽しい学校生活が戻ってきた、ハズだった・・・ 「古手さんにお客様が来てますよ」と梨花が先生に呼び出された。 外に出てみると、大石が待っていた。そして、 「綿流しの夜。 富竹さんと鷹野さん、お亡くなりになったのですよ」と大石が梨花に告げる。 どこかで覚えのある展開。 「・・・そう・・・ そういうこと。。。 いいわ。 遊んであげる。 永遠に終わらない、この6月を、好きなだけね・・・」 <完> |
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